ZoneAlarmのメインウィンドウは「コントロールセンター」と呼ばれる。右下の矢印ボタンをクリックすると、ウィンドウが下に広がって各設定画面が表示される。コントロールセンターでは、下に並んだ5つのボタンで設定画面を切り替えながらZoneAlarmの動作を変更できる。各ボタンの機能はそれぞれ図(本誌 P163)に示したとおり。ほとんどの機能はデフォルトの状態で使えるので、基本的な面で難しいところはないはずだ。

　ウィンドウで目立つのは、コントロールセンターの中央にある「STOP」と書かれたボタンだ。これは、ウイルスを起動させちゃった！などといった緊急時に使用するもの。インターネットとの通信を送受信ともにすべて止められる。

　ZoneAlarmコントロールセンターの右上にある「×」ボタンは、通常のソフトならアプリケーションを終了するものだが、ここでは単にコントロールセンターを最小化して、タスクトレイに格納するという動作になる。ファイアウォールは常にパソコンをガードしなければならないので、簡単に終了できないようになっているのだ。あまり機会はないと思うが、パソコンは立ち上げたままZoneAlarmだけを終了させたいという場合は、タスクトレイのZoneAlarmアイコンを右クリックし、ポップアップメニューの［ZoneAlarmの終了］をクリックする。

　ちなみに、ブラウザやメールソフトなどのインターネット用ソフトだけでなく、Windows内部で動作しているプログラムもインターネットにアクセスしようとするため、確認のための警告が表示される。見慣れないものには不安を感じるかと思うが、XPの場合、「Generic Host Process for Win32 Services（Windows \System32 \svchost.exe）」と「Services and Controller app（\Windows \System32 \services.exe）」がインターネットに接続しようとする。これらは許可して大丈夫だ。

　見覚えのないプログラムが接続しようとした時は、あわてずにプログラム名を確認して許可するかどうか選択しよう。「今後問い合わせない」をオンにした場合でも、「プログラム」ボタンで設定画面を開けば、それぞれのプログラムについての設定を変更できる。時々は確認するとよいだろう。それぞれの確認や警告についても、「警告」ボタンから確認し直せる。