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最近、これだけネットで地震ネタが盛り上がっているのは、単に地震が多いからだけではない。5月、7月と立て続けに東北でおきた地震に続き「8月には千葉県沖で大地震がおきる」という予想を、八ヶ岳南麓天文台の串田嘉男台長が発表したためだった。
串田さんは、FM放送が異常に遠くまで聞こえる現象を地震の予兆ではないかと疑い、長年観測を積み重ねている。しかし、さまざまな理由から、限られた協力者にだけ地震情報を公開していた。それが今回、マスコミを通じて大々的に予想を発表。その反響は大きく、掲示板サイトなどで「串田さんの予想は本当か」と、さまざまな意見が飛び交うようになった。
さらに、串田さん以外の予想についても、さまざまな情報が掲示板に集まるようになってくる。当然、どれも完全に予想できるというものではなく、そこがまたさらにネット上での議論を熱くしていった。なにしろ、国家レベルの予算を使った地震研究でも、数十年スパンでの地震予知しか行えないのが現状なのだから。
9月の十勝沖地震をきっかけに、地震予知サイトでもデータ収集や分析体制を強化するところも出始めている。これからは、よりいっそう多くのデータがネットで見られるようになり、それにつれて地震談議もより活発になっていくに違いない。