初めてのFX――50万円の証拠金は1カ月でいくらになったのか？：誠スタッフ2人が挑戦（2/2 ページ）

24時間取引が可能で、少額から始められるFX――。日中は仕事が忙しいビジネスパーソンにとって、帰宅後に売買できるメリットは見逃せない。ここでは1カ月間、誠倶楽部のスタッフ2人がFXCMジャパンのデモトレードを体験！　為替の動きが激しかった1月7日から2月1日の結果はいかに!?

[PR／Business Media 誠]

いよいよ結果発表、1カ月の結果は？

　1月の初日（7日）は少しつまづいたものの、土肥は順調に殖やしていった。一時は12万円の含み損を抱えたが、その時、他の通貨を保有していなかったことが幸いしたようだ。もし別の通貨ペアを持っていて、それがマイナスとなれば、取り返しのつかない事態になっていたかもしれない。

　一方高橋はずっと低空飛行が続いていた。このままでは純資産40万円割れ……つまり1カ月の間に10万円以上の損失が出るところだった。しかし最後に保有した「米ドル／円」と「ユーロ／円」で、見事に復活した。

　「米ドル／円」では1万2900円のプラス、そして「ユーロ／円」では5万9400円のプラス。この結果、高橋はプラスで終えることができたのだ。

1月7日〜2月1日までの米ドル／円チャート（4時間足）

最終結果発表（1月7日〜2月1日までの2人の成績）

土肥取引差損益：6万6100円、金利差損益：4896円、純資産：57万996円

高橋取引差損益：2万4177円、金利差損益：1694円、純資産：52万5871円

稲吉氏のアドバイス＆2人の感想

　最後に稲吉氏から2人の取引についてコメントをいただいた。土肥の取引について稲吉氏は「1カ月で50万円を投資し、7万円以上のプラスはすごいことです。単純計算で利回り14％と非常に高い結果です。しかし英ポンド／円の通貨ペアで、12万円の含み損を抱えたことはいけません。レバレッジが比較的低く設定されていたため、ロスカット※はされなかったものの、英ポンド／円などの値動きが大きいペアを取引する場合は、損失を一定額に抑えるためにも『ストップオーダー』は必ず設定することを心掛けてください」と話す。

※ロスカット：余剰金がゼロを割り込んだ時点で、保有ポジションの全てが自動的に決済されるリスク回避機能。

　一方の高橋については「最後に保有した『ユーロ／円』で、相場の大きなトレンドをうまくつかみ、見事にプラスに転じましたね。チャートで振り返ってみると、底値で買っていることが分かります。高橋さんの場合、利益と損のバランスが悪かったのですが、『利益3に対し、損1』というスタンスが最後に成功しましたね」

　これからFXの取引を始めようと思っている人に、稲吉氏からのアドバイスをまとめてみた。

−	アドバイス
1.	FXの仕組みを理解してほしい。大きな損失を招く最大の理由は、「FXの特殊な仕組みを理解していない」ことにある。だから「レバレッジ」や「取引に伴うリスク」について理解を深めてから、FX取引に臨んでほしい。
2.	まずは思わぬ損失に耐えられる「余剰資金」でFXに取り組む。
3.	経済ニュース、為替レート、株価などの情報をマメにチェックして、経済動向に敏感になろう。

　1カ月間に渡るデモトレードを終えた土肥と高橋は今、どう考えているのだろう。

土肥　正直、これまでは「FX」と聞いただけで、怖いと思っていました。しかしデモトレードを体験してみて、レバレッジをコントロールしていれば怖いものではないことが分かりました。むしろ売買手数料がゼロなので、外貨預金よりも儲けるチャンスがあるかもしれませんね。

高橋　最初の取引では保有した通貨ペアがどんどんマイナスになるので、「自分には向いていない」と思いました。ただ取引スタンスの確立――私の場合であれば『利益3、損1』に徹すれば、総合的にプラスに転じることができました。まずは自分に合った取引スタイルを見つけることが大事だと思いましたね。

　FXの魅力とコツが分かっていただけただろうか。FXはリスクを上手にコントロールすることによって、少ない元手資金に対してより大きなリターンを期待できる投資手段である。平日の夜に取引ができるため、ビジネスパーソンにとって無理のない範囲で資産運用ができるだろう。しかし頭で理解したつもりでも、実際に取引をしてみるとまた違うもの。是非、この機会にデモトレードでFXの取引にトライしてみてほしい。

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