プッシュ型配信技術でWindows CEのカツ入れを狙うマイクロソフト

マイクロソフトはモバイル機器へのプッシュ配信を進めている。Wake On Ringを使ってPocket PCやHandheld PC 2000に対応させていくという。

【国内記事】 2001年1月19日更新

 マイクロソフトは18日,「Mobile Solution Partner」と呼ばれる,同社のモバイル技術に協賛する企業向けのセミナーを開催した。同社は昨年12月に,Pocket PCやHandheld PC 2000(以下 HPC)といったWindows CEで利用可能なプッシュ型配信技術について発表している。今回のセミナーでは,実際にPocket PC端末を使ってデモが行われた。

モバイル端末にはプッシュ型配信技術は必要不可欠

 NTTドコモ,MMビジネス部の入鹿山剛堂課長は,現在のモバイル端末のトレンドについて「モバイル端末は,ポケットボードのようなメール端末から,eggy,Picwalk P711mといったコンテンツ配信ツールに移りつつある」と言う。

 また,必要な情報を探すには時間がかかってしまうことや,タイムリーな対応ができないといった,これまでのモバイルコンテンツの問題点を指摘した。それを改善するには,個人の情報生活支援の方法として,趣味指向に合った情報をタイムリーに提供するサービスが重要だという。「これからのモバイルには,プッシュ型配信技術は不可欠なものになっていく」(入鹿山氏)。

 モバイル端末でプッシュ型配信を実現する技術としては,「Wake On Ring」がある。既にPCの世界ではおなじみの技術だが,これをPDA上でも行うというのだ。PDAでのWake On Ringには,対応したPDAと通信アダプタが必要になる。PDAとしては,Windows CE端末である「シグマリオン」と「GFORT」,通信アダプタとしては「P-in Comp@ct」が対応している。

 次世代の携帯電話規格,IMT-2000についても,プッシュ方配信技術との関連性について取り上げた。IMT-2000が実現する様々な端末の1つとして,ビデオフォンがある。これに,プッシュ型配信技術を組み合わせれば,外出先からでも自宅に訪問した人を確認できるといったセキュリティツールとしても活用できることを紹介した。

Wake On Ring対応端末でデモを行ない,プッシュ配信技術の有効性を確認

 プッシュ型配信の技術レビューとして,「Wake On Ring」用ミドルウェア「AICON Wake Up Pocket PC/HPC」(以下,AWU)の紹介とデモが,アイコンの荒武達男社長によって行なわれた。AWUは,Pocket PC/HPCとP-in Comp@ctを組み合わせて,プッシュ型配信を実現するものだ。

 AWUの仕組みは,サーバーからクライアント(Pocket PCまたはHPC)を呼び出し,自動的に電源を起動する。クライアントは呼び出されたメッセージ内容を判別し,起動後に行う処理を振り分けるというものだ。呼び出すメッセージによって,メールクライアントを起動したり,Webブラウザを起動したりといったことができるようになる。

 実際に,AWUを用いて,Webを利用した在庫管理システムのデモも行なわれた。Webサーバーの在庫情報を更新すると,呼び出されたPDAが自動的に起動する。起動後に,PDAはWebの自動巡回ソフトを立ち上げてWebサーバーにアクセスし,在庫情報を取得するというものだ。

 このほかに,家庭内に取り付けられたセンサーから,一人暮らしの老人など,介護が必要な人の安否を確認するといった安否確認システムの導入事例や,メールマガジンの配信システムなどに活用できることを挙げ,このシステムの有用性をアピールした。

 AUWは,現在評価版が関係者に配布されているが,3月までには正式版が提供できるようになるという。問題は,AUWに対応した端末が限られているということだ。同社によると,各メーカーと協議して,ドライバソフトなどの仕様を策定している最中だという。

[赤坂賢太郎,ITmedia]

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