今流れた曲は何？──音楽をブックマークするeMarker

【国内記事】

2001年1月23日更新

　「あ，コレいい曲だなあ」などと，街角で流れた曲が気に入っても，録音する以外にそれを保存する方法はなかった。残っているのは「よかった」という印象だけ。あとからそれだけを手がかりに曲名を探し出すのは限りなく不可能に近いだろう。

　その“あ，いいな”と曲の情報を結びつけるのが，eMarkerだ。ソニーのホームネットワークカンパニーが開発したeMarkerは，ラジオやテレビから流れていた“気になる曲”を振り返ることができる画期的なアクセサリーだ。これを身につけていれば，街角で偶然聴いた“気になる曲”を逃さずマークできる。

　風変わりな形をした小さなeMarkerは米国で先行発売され話題になり，ついに昨年末日本でもソニースタイルドットコム・ジャパンにて2300円で購入できるようになった。カラーは青，赤，グレーの三色があり好みで選べる。

eMarkerサイトが曲をマークアップ

　その仕組みはこうだ。曲が流れている間にeMarkerのボタンを押すと，その時の“時刻”がeMarkerに記録される。あとで，Windows 95/98/Me/2000がインストールされたパソコンにUSBケーブルでつなげば，その時流れていた曲のリストを，eMarkerサイトのエージェントがタイムテーブルを元に自動的に探し出してくれるというわけだ。

　eMarkerサービスでは，各局で流れていた曲をチェックできるだけでなく，一部の曲は試聴もできるし，気に入ったら直接CDを購入することもできる。偶然訪れた音楽の感動は，eMarkerによって確実に手元に届くようになる。

　対応する放送局は，ラジオでは「TOKYO FM」「J-WAVE」「FMヨコハマ」「Bay-FM」「NACK5」「InterFM」「FM-FUJI」。テレビでは「日本テレビ」「TBSテレビ」「フジテレビ」「テレビ朝日」「テレビ東京」。今のところ首都圏に限られているが，2001年春には全国に拡大する予定だ。

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