アラジン「eToken」

公開鍵暗号に対応した，USBキー登場。

【国内記事】

2001年2月7日更新

　ノートPCで気になるのはやっぱりセキュリティ。個人でも自分のPCは他人にアクセスされたくないし，企業で利用するなら個人認証は重要事項だ。

　松下のLet'snoteでは，一部の機種で「プライベートキースロット」と呼ばれる個人情報保護用のキーを装備しているし（こちらの記事参照），NECのMobileGear IIは，指紋認証システムを組み込んでいる（こちらの記事参照）。しかし，セキュリティ機能のみに着目してPCを選ぶわけにはいかないし，後付けの指紋認証システムなどはそれほど安価に購入できるものでもない。

　この「eToken」は，ちいさなUSBドングルに，強力な認証機能を搭載した製品だ。eTokenをキーとして，ネットワーク，システムへのログイン，Webアクセス，VPNなどへの個人認証が可能となる。

　さらにDES-S 120ビットの強度を持った公開暗号方式を採用し，内部に電子証明書，秘密キー，公開キーを安全に保存できる。eToken内の情報を利用して，メールへの署名や暗号化，受信したメールの非改ざん性の確認などにも利用可能だ。

　eTokenは，ハードのみで6000円程度と指紋認証センサーなどの個人認証機器に比べれば安価。ちなみに，動作中はeTokenをPCに差しっぱなしにしておく必要があるのだが，これでは貴重なUSBポートを1つ減らしてしまうことにもなる。ただし，セキュリティの観点から見れば，USBに余計なストレージ機器を接続できなくなるわけで，逆にありがたいのかもしれない。

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