新「CLIE」とBluetoothなぜかお尻に付けるBluetooth。
新型CLIE「PEG-N700C」が発表された。きょう体デザインも変わり,Palmでは実現不可能だと思われていた多くの機能が搭載されている(詳細記事:ZDNet Palm)。 今日の逸品では,同時に発表されたCLIE用Bluetoothアダプタ,「PEGA-BT700」について紹介しよう。
写真のBluetoothアダプタは,モックアップではなく実際に動作する試作品だ。新型CLIEだけでなく,これまでのCLIEすべてに対応するという。価格は1万5000円程度を予定しており,発売は6月末の予定。 CLIEにBluetoothが組み合わさると何ができるのか? 1つはソニーが商品化を明言しているBluetooth対応携帯電話との通信だ。「Bluetooth対応携帯電話と接続し,ワイヤレス環境で手軽にインターネットを楽しむことが可能になる」(ソニー)と言うとおり,これまでのように「携帯電話をCLIEのアダプタにつなげて……」とやるよりも遥かにスマートかつ快適にインターネットへのアクセスが可能だろう。 音楽が再生できて,Bluetooth対応でインターネットにアクセス……とくれば,期待されるのはネットからの音楽配信だ。しかし「現在の(PHSや携帯電話の)通信速度を考えると,CLIEでそれをやるのはまだ早い」と,ソニーのパーソナルITネットワークカンパニー,インフォメーションテクノロジーカンパニーの木村敬治プレジデントは言う。 もう1つの便利な利用法は,バイオSRやバイオC1のようにBluetoothが内蔵されたPCと連動して“データの同期”を行えることだ。この利用法は,1年以上も前から「PalmがBluetoothでこんな便利に!」として,各社がデモンストレーションしていたもの。CLIEはついにそんな夢を実現してくれる。 互換性は?Bluetoothアダプタは,「間に合えば最新のバージョン(1.1)に対応していく」とインフォメーションテクノロジーカンパニー,ネットワーク&インターフェース部の稲田真作統括部長は言う。 ただし,バイオSRやC1に搭載されているBluetoothは1.0bの修正版。それぞれの互換性に疑問の声も挙がっている昨今だが,「後からバージョンアップも考えている」(稲田氏)とソニー製品内での接続は当然確保される。 ちなみに,ソニーはメモリースティック型のBluetoothモジュールも開発しているが,敢えて今回はお尻に接続するタイプを選択した。ボディにすっぽり収納されるメモリースティック型と異なり,アダプタは少々じゃまだ。 「メモリースティックで音楽を聴きながら,インターネットにアクセスしてもらうため,アダプタにした」(稲田氏) 地図こそ新CLIEのキラーアプリケーション?今回の新CLIEで一番驚いたのは,320×320ピクセルという高解像度の液晶だ。「音楽再生機能」「動画再生機能」は,当初から“AV機能を充実”させることをうたっていたCLIEには,“やっと乗ったか”程度の印象。ソニーなら載せて当然の機能だった。 しかし,Palm OSの制限を超える高解像度液晶は,さすがに予想し得なかった。この精細で美しい反射型TFT液晶を最も生かすアプリケーションは,4月末に無償配布予定の「Navin'You Pocket」だろう。 PC用の地図ソフト「Navin'You」を持っている必要はあるが,地図を切り取って野外で閲覧できるのはありがたい。地図データはCLIE本体のメモリに入れておいてもいいし,メモリースティックに保存することもできる。メモリースティックに保存した場合,読み出しに多少の時間がかかるが,「本体のメモリをキャッシュとして使い高速化する手法などを実装する予定」(ソニー)だという。 Navin'You Pocketでは,Navin'Youの登録地点データを移してくることも可能になる。
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