充電一直線

PS2のUSBを大活用！

【国内記事】

2001年5月18日更新

機能は1つ

　イーレッツの「充電一直線（KBC-PDC/U）」は，携帯電話用の充電ケーブルだ。USBから電源を確保するので，携帯電話とUSBコネクタをこのケーブルでつなげるだけで充電が可能になる。サイズは長さ700ミリ，重量30グラム。充電しながら通話もできる。

　充電一直線は，USBインタフェース搭載のPCやプレイステーション2で使える。また，NTTドコモ，J-フォン，ツーカーの端末に対応しているが，cdmaOneやPHSには対応していない。詳細はこちら。

USBコネクタと携帯側コネクタ。あるのはこれだけ

充電能力はどうか？

　会社など電源が確保できる場所で充電一直線を使うにはPCのバッテリーを気にすることはない。しかし，外出先で携帯電話のバッテリーが切れかかったときなど，持ち運んでいるノートPCのバッテリーを使って充電することになるわけだが，ノートPCの電源の減りはどうだろうか？　また，どれほどのスピードで充電できるのだろうか？

　と思い，実験をしてみた。実験方法は省電力設定を切ったとき2時間でバッテリーがなくなるノートPCに，充電警告が出ている携帯電話を接続し，携帯電話の充電が終わる時間とノートPCのバッテリーがなくなる時間を計測するというもの。実験中は電源メーター以外は起動しない。使用する機材は筆者所有の「Let's note CF-C33」と「N209i」。

　結果は，N209iの充電が終わるのが103分。ノートPCのバッテリーが切れるのが105分とN209iの充電が終わる時間とほぼ同じだった。ちなみに，専用充電器で充電しても90分は必要であり，汎用の充電器としては充電一直線の優秀さが光る。

　単純計算すると30分の充電で約145時間の待ち受けが可能になる。30分間充電した場合，ノートPCのバッテリー残量は約1時間25分ほどと，一時しのぎの充電をしたあともノートPCを使うことができる。どうやら外出先でも活用できそうだ。

　また，充電一直線はノートPCからだけでなく，プレイステーション2から充電できるところも素晴らしい。友人の家などで，ゲームで盛り上がっている間にさりげなく充電してしまえば，携帯電話のバッテリーが切れることもない。

　たいていの人が活用していないであろう，PS2のUSBインタフェース。今後，携帯電話の充電にとどまらず，USBの電源を利用したアイデア商品が登場するかもしれない。

ほとんど利用していなかったプレイステーション2のUSBインタフェースが大活躍！

メーカー	商品名	価格
イーレッツ	KBC-PDC/U	オープンプライス（実売価格1500円）

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