ユーリードのWebコンテンツ変換システム「Web Chameleon」,2月にマルチデバイス対応へ

ユーリードは同社主催のセミナーでWebコンテンツ変換システム「Web Chameleon」を紹介,2002年2月頃にはJ-スカイやEZweb,Pocket IEに対応する予定であると語った。

【国内記事】 2001年12月19日更新

 ユーリードは,既存のWebコンテンツをベースに携帯端末向けWebサイトを作成,管理できるシステム「Web Chameleon」を同社主催のセミナーで紹介した。現在対応するデバイスはiモードとPalmデバイスだが,2002年の2月頃にはJ-スカイやEZweb,Pocket IEに対応する予定であると語った。これにより,ほぼすべての携帯端末がサポートされることになる。

ドラッグ&ドロップで携帯端末用サイトを作成できるWeb Chameleon

 Web Chameleonは,サイトを自動的に変換するProxyサーバと,ドラッグ&ドロップによる操作でサイトの編集を行えるツールから構成される。「携帯端末用のWebの作成は,プログラム知識のないデザイナーでも行えるよう,基本的な操作はドラッグ&ドロップだけですむ。このシステムを導入すれば,製作期間を短縮でき,コスト削減にもつながる」 (ユーリードのテクニカルアライアンス部川村公敏氏)

 Webにアクセスした端末をサーバが判別し,最適化されたサイトを表示させられるのも特徴の1つ。「サーバが端末側のエージェントIDを認識し,端末に最適化されたサイトが表示される。新しい端末の情報も追加が可能」 (川村氏) 。サーバ側がサポートするのはiモード,WAP,Palmデバイスで,XML,HTML,cHTML,WMLに対応,携帯端末の情報は追加や修正が行える。


「Web Chameleon」の製品概念図。既存のWebコンテンツを携帯端末用に編集でき,コンテンツはアクセスするデバイスによって自動判別され,端末に最適化された形で表示される

 ページ作成ツールのワークフローは5ステップ。フィールドに取り込みたいサイトのドメイン名を入力,次に閲覧するデバイス (iモード,Palmデバイスなど) を選択,既存サイトのサイトマップから,取り込むページを選択する。その後,基本となるテンプレートを選択し,ページの編集を行うことで携帯端末向けページを作成できる。ASP,JSP,PHP,CGIで作成された動的なページの編集にも対応しており「ハイパーリンクの先を変えたり,コンテンツのプロパティ変換も可能。画面やテキストの色などオブジェクトをパラメータで変換できる」 (川村氏)

 既に投資関連情報の提供を行う企業や建築系の企業,コンテンツ提供企業が同製品を導入する準備に入っているという。


iモード用のページを作成するデモが行われた。各携帯端末向けにテンプレートが用意されている。画面はiモードのテンプレート選択画面


デバイスの選択画面。現段階ではiモード,Palmデバイスが選べる。CLIEのハイレゾにも対応しているという。来年2月頃にはJ-スカイやEZweb,Pocket IEに対応する予定


ページ編集画面。右側に出ている既存ページから,画面左のウィンドウ内に画像やリンク,テキストなどをドラッグ&ドロップするだけでページを作成できる


画面や色の変換も容易に行える

 HTMLを携帯端末向けに作成するためのツールはほかにもあるが,「他社製品はHTML言語を携帯電話対応の記述に変換する機能が中心で,画面レイアウトや制御などの細かい設定はプログラムで実現するため難しい」 (川村氏) 。また,各デバイスごとに詳細な設定を行える製品の場合,変換ルールはcHTML,スタイルシート,Microsoft Excelを利用してしての記述となり,場合によってはオリジナルのページタグを書き込む必要があり,煩雑な作業になっているという。Web Chameleonは,接続している携帯端末の種別を判断し,動的に画面を生成できる」(川村氏)

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[後藤祥子,ITmedia]

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