iPAQ用の防塵・防水・耐衝撃ケース――コンパックが参考出展

Pocket PCが小売業界で活躍していることはよく耳にするが,建築現場でも活躍しているという。コンパックはユーザーからのニーズに応え,iPAQ用の防塵防滴仕様の保護ケースを米国で販売している。

【国内記事】 2002年2月20日更新

 コンパック コンピュータは,都内ホテルで開催された「The Windows Embedded Developers Conference」の同社ブースでiPAQ Pocket PC用の保護ケースを参考出展した。米国では99ドルで発売されており,日本でも時期は未定ながら発売する予定だという。

 この保護ケースは,塵や水滴,落下による衝撃からiPAQを保護するもの。1.2メートルの高さから落としても壊れないという耐衝撃性を持ち,防塵防水性能も,粉塵の侵入や全方向の飛まつからの保護に対応するIP54規格に準拠している。

 ケースに入れたままでタップによる操作を始め,スタイラスの出し入れ,ケーブルによるデータ同期や充電,録音,赤外線通信,ワイヤレスデータ通信などを行える。

 ケースの重さは187グラムで,CFカードジャケットもしくはPCカードスロットを付けたiPAQを合わせると約600グラムになる。万一の落下に備え,ベルトクリップも装備された。


ケースのフリップを開けたところ。フリップの窓はプラスチック製で,ケース側の窓にはラバーのような素材の透明カバーが付いている


下から見たところ。ACアダプタへの接続,ケーブルによるデータ同期をケースに入れたまま行える


ケース上部はスタイラス用取り出し用の窓と赤外線通信やワイヤレスデータ通信を行うための透明の窓が用意される


背面には取り外し可能なベルトクリップを装備


カバーを開いたところ。ジャケットを付けたiPAQに最適化されており,本体だけでカバーを付けることはできない

 どんなところでここまでしっかり保護してiPAQを使う必要があるのか気になるが,コンパックによれば,建築現場などでの利用を想定しているのだという。

 「工事現場や建設現場でPocket PCを利用したいという要望は日本でも多く聞かれる。現場では図面データの閲覧や進捗状況の記録,ワイヤレスデータ通信などの用途で利用されているようだ。動きながらの作業が多い現場では重いノートPCより,軽くて起動も早いPocket PCのほうが使いやすいのかもしれない」 (コンパック広報)

 米国では,ケースが発表されると,予想以上に多くの問い合わせがあったという。iPAQは当初の予想より過酷な場所で「任務」を遂行しているようだ。

 同社によれば,珍しいところでは「漁船で使いたい」という要望もあったとか。「どんな用途で利用するのかは分からないが,保護カバーを使えば問題ないだろう」 (コンパック広報) 。

[後藤祥子,ITmedia]

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