特捜J-SH51(5):
気になる100Kバイトゲームアプリをピックアップ

「J-SH51」のJavaといえば,やっぱりゲーム。100Kバイトに容量も増え,抜群にリアルになったゲームをピックアップして紹介する。

【国内記事】 2002年3月8日更新

 3月1日から100Kバイトの大容量アプリのサービスが始まり,ますますエンタテイメント系アプリが充実してきたJ-フォン。今回は,ゲームラインアップの中からゼビウスやウィザードリィなどの気になる作品をピックアップして紹介しよう。現在サービスされているゲームについては3月1日のJavaアプリ一覧記事も参照してほしい。

 さて,最初に一言。滑らかな動きと大容量がウリのJ-フォンゲームだが,一方で,ゼビウスやスペースハリアーなどいくつかのJavaアプリはゲームをメモリカードにダウンロードしたり移動したりできず,本体のみにしか保存できない。

 「J-SH51」の本体メモリは500Kバイトなので,ゲームを4つも入れるともういっぱいになってしまう。このあたりはちょっと残念だ。


ゼビウスなど一部のJavaアプリでは,メモリカードへ保存することもメモリカードへ移動することもできない。本体メモリに空きがないと,ダウンロードを拒否される

縦スクロールシューティングゲームの名作

「ゼビウス」(メモリカードへの登録不可)月額300円
Javaアプリ→ゲーム→ゲームパック→ナムコアプリキャットJ

 J-フォンのJavaアプリならではの滑らかな動きが嬉しい「ゼビウス」。1983年にアーケード用として発表された縦スクロールシューティングゲームで,当時,一大センセーションを巻き起こした歴史的な一作だ。手元で手軽にシューティングを楽しめるということで,発表当時のファンはもちろん,ゼビウスを知らないユーザーにもお勧めしたい。


 (C) 2002 NAMCO LTD

 プレイヤーは自機“ソルバルウ”を操って画面をどんどん上の方に進んでいき,攻撃してくる敵を対空攻撃,対地攻撃を使い分けながら撃っていく。ゲームフィールドはゲームが続く限り縦スクロールし続け,最終エリアをクリアすると,あとは一定エリアをループするようになっている。面クリアを目指すというよりはハイスコアを競う内容だ。

 ゼビウスというと思い出される隠しキャラ,特定の場所にブラスターの照準を合わせて撃つと出現する「ソル」や,特定のラインのランダムな場所を打つと出現する「スペシャルフラッグ」などもきちんと盛り込まれており,オリジナルのゼビウスをやりこんだ人も満足できるはずだ。

 操作キーはデフォルトで,ザッパー(対空攻撃)が「*」に,ブラスター(対地攻撃)が「0」に割り振られている。これは,好みのキーに変更することができる。今回のプレイではザッパーを「3」に,ブラスターを「6」にしたところ,横並びのキーより縦並びのキーのほうが親指の移動距離が短くてかなり操作しやすかった。

 また,中央のパッドで自機を上下左右に移動させるのだが,ゲーム中は中央のFキーが反応しないため,親指全体でパッドを押さえつけてぐりぐり操作できてストレスがない。時たま,ちょっとひっかかったような動きもするが気になるほどではなく,全体的に滑らかで,操作感もよく,非常に遊びやすい印象を受けた。

 唯一,不満を感じた点は起動時のローディングの長さで,アプリリストからゼビウスを選んで起動し,ゲームのタイトル画面が現れるまで約2分かかっていた。ただ,目立つ不満はこれぐらいなので,そのほかの点は「さすが大容量Javaアプリ」という出来。ゲームスタート時のフレーズやザッパーの音も,聴いた瞬間「おお!」思える感触で,J-SH51を持っているならば,一度はプレイしてもらいたい。

4人パーティで地下迷宮を探検するRPG

「ウィザードリィ」月額300円
Javaアプリ→ゲーム→RPG・アドベンチャー

 4人パーティを操作して地下迷宮を探索するRPG「ウィザードリィ」。ワイヤーフレームで表示された3Dダンジョンの中を探検しながらランダムに出会う敵と戦い,経験値を得てキャラクターを育てていく,オーソドックスなタイプのロールプレイングゲームだ。倒した敵が時に落とす強い武器や防具に一喜一憂しつつ,キャラクタの成長を楽しめる。


(C) SUCCESS 2002 (C) 1259190 Ontario, Inc."Wizardry" (R) is a registered trademark of 1259190 Ontario, Inc. All rights reserved.

 このゲームは,キャラクター作成からまるまるアプリになっているわけではなくて,パーティメンバーの作成はWeb上で行い,実際のゲーム部分をアプリでプレイすることになる。そのため,ダンジョンに入って冒険をするまではややもったりとしたゲーム進行になって挫折しかかった。ダンジョンに入ってからは俄然,操作感もよく,こまめにダンジョンにもぐって敵を倒し,ちょっとずつキャラクターを成長させる,CRPGの原点ともいえる楽しさを味わうことができた。携帯でここまでじっくり遊べるまともなRPGが出たのは嬉しい。

 ダンジョン内はサクサクと移動できるし,通常のメッセージは漢字交じりの全角文字で,ステータスは半角カタカナで,と画面の見やすさにこだわっていたり,戦闘時での敵からの攻撃では文字色が赤になるなど,細かい部分で遊びやすさに配慮されている。4人パーティながらも敵とのバランスがうまく取ってあり,違和感なくパーティ主体のRPGを満喫できる秀作だ。

 ダンジョン内ではオートマップ機能がなく,自ら方眼紙にマップを記入していけたり,ギルガメシュの酒場やボルタック商店があるなど,ゲームボーイ版のウィザードリィが好きな人や,昔風のウィザードリィを求める人が嬉しくなるような部分も多い。現在ダウンロードできるのは「シナリオ1」で,これからもシナリオ数は増えていきそうなのも楽しみな部分だ。

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[西尾ゆき,ITmedia]

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