九州松下,携帯から見られる屋外型ネットワークカメラを発表無線LANを搭載した屋外型ネットワークカメラが登場する。専用のDDNSサービスも用意し,オリジナルのドメイン名で画像をチェックできる。携帯電話からの操作も可能だ。
九州松下電器は3月20日,Webと携帯電話からの閲覧に対応したネットワークカメラ2機種を発表した。それぞれ防水対応で屋外に設置でき,うち1機種はIEEE802.11bの無線LANを搭載している。「屋外でかつ無線タイプは業界初」(九州松下) 屋外タイプの「KX-HCM130」は6万9800円で5月10日から,屋外&無線タイプの「KX-HCM170」は9万9800円で5月25日から発売される。
DDNSサービス「みえますねっとサービス」も提供今回のカメラは,無線LANや有線LANを接続して利用するいわゆるネットワークカメラ。本体内にWebサーバを内蔵しており,カメラのIPアドレスを指定することで画像を見ることができる。 九州松下では,同社ネットワークカメラ用に,IPアドレスが変化しても同じドメイン名でアクセスできるDDNS(ダイナミックDNS)技術を使った「みえますねっとサービス」を提供。IPアドレスではなく,「設定した名前.miemasu.net」というドメイン名でカメラにアクセスできる。料金は月額3000円。 カメラはPCや携帯から,水平・垂直方向に操作でき,あらかじめ向きを設定してワンタッチでその方向の画像を見られるプリセット機能も備える。 画像はJPEGでVGAサイズ(640×480ピクセル)から160×120ピクセルまでの3段階。撮影間隔を設定でき,画像はカメラ内に約560枚を保存できる(320×240ピクセルの場合)。また,市販の外部スイッチと組み合わせることで,照明の点灯やドアの開閉などと連動してメールで通知したり,その時の画像を転送する機能も備える。 PCのWebではActiveXを用いて,MotionJPEGを使った動画を見ることもできる。フレームレートは回線速度に依存するという。 対応する携帯電話は,Webブラウザを搭載しJPEG表示が可能な機種。九州松下では「FOMA P2101V」「FOMA N2002」「P503i」「N503i」「SO211i」「C3001H」「C5001T」「J-SH08」など16機種での動作を確認している。
FOMAでカメラの映像を見たところ。ダイヤルキーで水平・垂直方向に向きを変えられる。残念ながらズームを行うことはできない
次第に盛り上がるネットワークカメラの需要これまで特殊用途への利用が多かったネットワークカメラだが,「ブロードバンドの普及と共に需要が高まってきた」(九州松下)。今回,低価格に加え「みえますねっとサービス」などを利用し設定を簡易化。普及を狙う。 FOMAでの動画閲覧などには対応していないが,「対応については検討している」(九州松下)。実際にはMPEG-4エンコーダを搭載する必要があるため,「開発は需要を見て」ということになるようだ。 盛り上がるネットワークカメラだが,まだまだ法人向けが中心なのも事実。今回の製品も家庭で気軽に導入できる価格でもない。今回のカメラも家電とは別の流通チャネルを使い,システム構築と合わせて販売する形態を取る。
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