PalmSource Japan開幕──ライセンシーに向けたPalm OS 5.0は6月に登場3月28日よりPalmSource Japanが開幕した。基調講演ではPalm OS 5.0のオーバービューが紹介され,Intel,TI,Motorolaの評価ボードも披露された。
3月28日,赤坂プリンスホテルにてPalmのデベロッパーカンファレンス「PalmSource Japan Forum 2002」が開幕した。 基調講演に登壇したのは,Palm OSプラットフォームの開発などを手がけるソフトウェア部門であるPalmSourceのCEO,David Nagel氏。「Palmデバイスは全世界で2100万台以上が販売されている」といい,PDA市場でトップシェアをキープしていることをアピールした。
Nagel氏によると,日本でのシェアはPalmが58%,Windows CEが19%(うちPocket PCは10%),ザウルスが14%。Pocket PCの台頭が話題になる中,現在でも約6倍のシェアを確保しているという。Nagel氏は,この1年間ほかの競合が活発に動いたにもかかわらずシェアを維持したことに自信を見せる。 「市場で首位を守れたのは,ソフトウェアが充実していることが大きい。20万人以上のデベロッパーが参加してくれているおかげだ。CEO就任当時には18万人だったデベロッパーが,半年で2万人も増えた。毎週1500人から2000人のデベロッパーが新たに加わっている」(Nagel氏)
うち,1万5000人が日本のデベロッパー。「日本のデベロッパーは,Palmの成長にとって重要」(Nagel氏)
Intel,TI,モトローラの評価ボードでPalm OS 5.0が稼働講演では,Palm OS 5からのARMサポートも大きな話題として取り上げられ,Intel,Texas Instruments,Motorolaの評価ボードも披露された。 ARMベースの評価ボード上で,1〜2年前にプログラムされたアプリケーションを稼働させ,ソフトウェアの互換性が保たれていることを印象づけた。
Palm OS 5.0はデベロッパー向けに夏頃リリース基調講演では,ARMをサポートした次世代OSとなるPalm OS 5.0が,6月にはライセンシー向けにリリースされることがアナウンスされた。「コアのOSをライセンシーに渡してから2カ月でデバイスの開発は可能」(Nagel氏)だと語り,ARMベースのデバイスの登場が近い将来であることを伺わせた。 Palm OSの今後の方向性については,個人や企業ユーザーの安全性を確保するセキュリティ,音声やメッセージング,Web環境などのコミュニケーション,UIのカラーテーマサポートなど,デバイスのパーソナル化を進めるメディア面などに注力していく方針であるという。
「2100万台のPalmデバイスは大きな市場。Palm OS 5.0は互換性の高いOSを目指しており,これまでの資産や知識,投資は無駄にならない。デベロッパー,ライセンシーと協力し,世界の情報を手にできる端末開発を目指す」(Nagel氏)
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