松下,V字回復に向けてグループを抜本再編巨額の赤字を計上した松下が大規模なグループ再編を発表。松下通工や九州松下は社名も変えて再スタートとする。
松下電器産業は4月26日,10月1日付けで松下通信工業など5社を完全子会社化し,グループを事業分野別に抜本的に再編すると発表した。同社は前期,最終損失が4310億円と大幅な赤字に転落。「V字型の回復」に向けて,本体と子会社での重複事業を整理統合し,経営体質を強化する。 完全子会社化するのは,松下通信工業,九州松下電器,松下精工,松下寿電子工業,松下電送システム。 同社は来年1月1日付けで,九州松下と松下電送を合併,グループの固定通信事業を集約し,新会社「パナソニック コミュニケーションズ&イメージング」(仮称)を設立する。 また松下通信工業を「パナソニック モバイルコミュニケーションズ&ネットワークス」(仮称)に社名変更し,グループの携帯電話事業を集約させる。 松下精工は,「松下エコシステムズ」(仮称)として社名を変更,グループの環境システム事業を統合する。 このほか,松下の社内カンパニーであるFA部門を中心に,関連事業を統合して新会社「パナソニック ファクトリーソリューションズ」(仮称)を設立する。 松下寿は,松下のAVC部門(映像機器/情報通信機器)の名称を変更して新たに設立される社内カンパニー「パナソニック AVCネットワークス」(仮称)を中心に,グループ各社の事業を補完する役割を担う。 松下はほかに,社内カンパニーとして「パナソニック オートモーティブシステムズ」(仮称)を設立,カーナビなどグループの自動車向け製品事業を集約するほか,SI事業などシステム事業を社内カンパニー「パナソニック システムソリューションズ」(仮称)として整理統合する。 同社はこの再編によって,事業分野ごとに本体と子会社で重複を解消し,開発などの経営資源を集約,業績の大幅な回復を目指すとしている。
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