徹底比較
|
端末 | センサ | メーカー | キャリア |
SH251i | 31万画素CCD | シャープ | ドコモ |
A3012CA | 31万画素CMOS | カシオ | au |
J-SH51 | 31万画素CMOS | シャープ | J-フォン |
J-T51 | 11万画素CCD | 東芝 | J-フォン |
J-N05 | 11万画素CMOS | NEC | J-フォン |
今回比較した各端末の写真。左から「J-N05」「A3012CA」「SH251i」「J-SH51」「J-T51」
今のカメラ内蔵携帯電話の性能はだいたい2つのチェックポイントで測ることができる。1つは画素数。11万画素か、31万画素かだ。携帯電話の液晶モニタは120×160ピクセル程度なので、それで見るなら11万画素で十分だが、デジタルズームでも高画質を得たい、PCに送って見たいとなると31万画素の方が有利だ。
もう1つは受光素子(センサ)の種類。CMOSとCCDの2種類がある。CMOSは低価格で消費電力も少ないが、ノイズが多くて画質が今ひとつという欠点がある。CCDはその逆で、消費電力は大きいが画質はいい。
今回取り上げた端末でいうと、auのA3012CAは35万画素(31万画素相当)のCMOSセンサ。J-フォンのJ-SH51は31万画素のCMOSセンサ、J-T51とJ-N05は11万画素のCCDセンサ。NTTドコモのSH251iは31万画素のCCDセンサを採用している。ただし実際の画質はカメラ部のスペックだけでは語れない。
屋外での画質チェック
カメラ内蔵携帯電話で一番使われるシチュエーションは、屋外での自分撮りを含む人物撮影である。曇天下ではあったが、まずはそこからチェックした。
チェックポイントは2つ。ディテールの描写力と発色だ。ディテールに関しては30万画素超の製品が圧勝。CIF(288×352ピクセル)相当の画像サイズで撮影したとき、カーディガンの模様が出るか出ないかに露骨に現れている。特にA3012CAとSH251iが優秀だ。31万画素のJ-SH51は顔の陰影が不自然に強調されたのが残念。だが、VGA解像度で撮影したときは、同じVGA撮影が可能なA3012CAに比べてシャープではっきりした写真になっている。
また、CIF以上の解像度で撮影すると、どれも四隅が流れてしまうなどレンズ性能の低さが出てしまう点にも注目だ。今のカメラ内蔵携帯電話できれいなVGA解像度の写真を撮るには、受光素子のみならずレンズ性能も足りないことが分かる。
次に重要なのは色。曇天下で肌色がきれいに出るかは重要だ。この観点では、SH251iが優秀。曇天下でも肌色がきれいに出ている。J-SH51も良好。ホワイトバランスの性能が悪いと、曇天下では青が強く写り、肌色の赤みが出ない。A3012CAはそれが顕著に出てしまった。11万画素機ではJ-T51もN-05も発色はまあまあである。
ただし、どの製品にもいえるのは、ダイナミックレンジが狭い(一度に捉えられる明暗差が小さい)ため、自動露出がうまくいかないと簡単に肌色が白トビを起こしてしまうという点だ。撮影時にきれいな色で写るよう液晶モニタを見ながら微妙に構図を変えたり、露出補正(どの製品も上下のキーで明るさを補正できる)をかけるといい。
[荻窪圭, ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
前のページ | 1/3 | 次のページ
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!
最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!