Mobile:NEWS 2002年7月11日 00:28 AM 更新

「スペースチャンネル5」を一番楽しめるJ-フォン端末は?

J-フォンのパケット対応端末51シリーズ。Javaアプリの機能も強化され、家庭用ゲーム機で人気のソフトも続々登場している。51シリーズの4端末のうち、よりゲームを楽しめる端末はどれかを探った

 ユナイテッド・ゲーム・アーティスツ提供のJ-フォンのパケット端末「51シリーズ」向けJavaアクションゲーム「スペースチャンネル5」。このソフトを使ってJ-フォンの4機種におけるゲームプレイ感を比較した。比較ポイントは「ゲームをする時に十字キーは押しやすいのか」「数字キーは素早く入力しやすいのか」といった点だ。

「スペースチャンネル5」とは

 画面の中でダイナミックにダンスする主役キャラ“うらら”を操作して、“モロ星人”のお手本どおりに踊るというアクションゲーム。例えば、モロ星人が「アップ、アップ、チュー(腕を上げて、上げて、突き出して)」と踊ったら、同じ動きとタイミングで「上、上、中」とタイミングよく押していく。指定の十字キーと決定ボタン(もしくは数字キー)を、お手本と同じリズムで押していくわけだ。ノリノリな音楽に合わせて、タイミングよくキーを押していくのが気持ちいいゲームである。


(C)UGA/SEGA,2002

 ゲームはモロ星人のお手本をクリアすることでステージが進んでいき、ゲームが進めば進むほど動きは複雑になっていく。そのためクリアしたときの爽快感、達成感が素晴らしい。また、ステージクリアごとに特典の壁紙が手に入るのもポイントだ。「スペースチャンネル5」はJ-フォンの51シリーズでしか楽しめないゲーム。パケット対応端末のユーザーは、ぜひプレイしてみてもらいたい。

現行パケット対応の4機種でプレイしてみると

 パケット対応ゲームは、タイトルによって操作が数字キーのみになる場合もあるが、今回取り上げている「スペースチャンネル5」は、十字キーと決定ボタン、または数字キーのどちらでもプレイできる。このゲームは上下左右のキーを素早く押す必要があるため、キー単独の押しやすさよりは、連続した入力、離れたキーを続けざまに押す場合の押しやすさが重要になってくる。また、相手のお手本と同じリズムでキーを押していくため、音を出してプレイする必要もある。


J-フォンの現行パケット端末4機種で実験。左から松下通工製「J-P51」、シャープ製「J-SH51」、ケンウッド製「J-K51」、東芝製「J-T51」

  • J-SH51

 十字キーが大きいので、ボタン感覚でしっかり押せるのが嬉しい。十字キーの中央に親指の腹を乗せ、指をぐいぐい傾ければ上下左右を均等に押せてプレイしやすかった。ただし、押し加減は浅いので好みが分かれるだろう。

 数字キーはボタンが大きくて押しやすいが、ストロークは浅い。また、ボタン感覚が広いので、左右のキーを激しく連続して押す必要がある「スペースチャンネル5」にはやや辛い。ただし、指が大きい人には、この端末のボタンぐらいの大きさが押しやすいだろう。

 J-SH51はとにかく画面の明るさと発色がよかった。色も薄れず、くっきり表示される。音は多少こもった感じではあるが、プレイに影響はない。

  • J-P51

 現在のパケット対応端末では唯一、スティックタイプの十字キーを持つJ-T51。スティックが軽く、上下左右を軽い力でしっかりと入力できてプレイは快適。J-フォンで初めて「スペースチャンネル5」をプレイする人にはお勧めだ。ただし、決定ボタンのストロークは深いのでしっかり押す必要がある。

 またストレート端末のため数字キーが小さく、そのおかげで指の移動は素早く行える。片手でボディを持つ場合、左右にキーがばらけると手の動きが大きいので、キーが小さく間隔が狭いのはかえってありがたい。ボタンの盛り上がりも十分なので、押した感触もしっかりしている。また、ストレートボディのため片手でしっかりとホールドでき、片手での十字キープレイには合っている。

 画面は明るさと発色共によい。やや明るすぎる気もしたが見やすさは良好。音もきれいに出るので、スティック操作が気に入るならお勧めだ。

  • J-T51

 十字キーはメタルの細いリング状で、親指の指先で押していくような感じになるため慣れが必要だ。連続で押すような細かい操作が必要となる「スペースチャンネル5」にはやや辛い。反対に、数字キーはボタンがしっかりと大きくて押しやすい。ストロークは浅く、ボタン間隔がしっかり取られているので、J-SH51と同様、ボタン間隔が広いのが好きな人にお勧めだ。

 画面は、明るさでJ-SH51に一歩譲る感があるが、色味は大変よく、4機種の中では一番自然な色合いだった。音も、音楽と効果音のいずれもはっきりと聞き取れ、とてもプレイしやすい。

  • J-K51

 数字キーと数字キーの間がほどよく狭く、指を移動しやすい。ボタンの大きさとストロークも平均的で、数字キープレイならばこの機種が無難だ。ただし、十字キーの場合は、キーの上下の幅が狭いため、親指の爪の先で押すような感じになり、連続で素早く押す必要がある「スペースチャンネル5」には、ちょっと辛い。折りたたみ式なので、左手で液晶部のうしろを持って、右手で数字キープレイするのがいいようだ。

 画面はTFD液晶のため色味が薄く感じるが、見にくいほどではない。音は背面のツインスピーカーが威力を発揮、ほかの機種とは比べものにならない迫力のサウンドで、ノリノリにプレイできる。

スペースチャンネル5向きの端末は

 プレイした結果、J-フォン版スペースチャンネル5をプレイするには十字キーではJ-P51が、数字キーのプレイではJ-K51が遊びやすかった。ただし、プレイする人の手の大きさによっては、ボタンが大きく、ボタン同士の間がより離れているJ-SH51かJ-T51という選択があるかもしれない。

 手が小さい人の場合はキーの間隔が狭くて素早く操作できるJ-P51を、手が大きい人の場合はボタンが大きくてボディ自体も安定感のあるJ-SH51をお勧めする。画面の明るさ、見やすさではJ-SH51が一歩リードしていた。また、音楽面では、J-K51が一押し。背面のダブルスピーカーで迫力あるプレイを楽しめる。

「スペースチャンネル5」プレイ比較

機種J-SH51J-P51J-T51J-K51
数字キープレイ
十字キープレイ
室内での画面

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[西尾ゆき, ITmedia]

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