Mobile&Movie 第24回
|
作品名 | 罠(私立探偵 濱マイクシリーズ) |
監督 | 林海象 |
制作年・製作国 | 1996年・日本 |
今回ご紹介するのは、「我が人生最悪の時」「遙かな時代の階段を」に続く、私立探偵濱マイク3部作の完結編「罠」。スタイリッシュな映像とマイクを取り巻く個性的な人々が魅力のこのシリーズは、現在1話完結のドラマになって甦り、テレビで放送されています。
マイクは、映画館の2階に事務所を構える私立探偵。短気で無鉄砲な性格で、妹の茜や鑑別所仲間の星野、探偵の師匠のジョーに助けられながら、横浜黄金町で探偵稼業を営んでいます。
ある時、恋人の百合子が連続殺人犯と思われる男に襲われたことから、マイクは事件に巻き込まれます。化粧を施し、遊園地の観覧車の中で、動物園のベンチで、遊覧船の中で、花柄のワンピースを着せられて発見された長い髪の被害者たち。警察が犯人逮捕に躍起になっていた頃、百合子はマイクとの待ち合わせ場所で犯人に遭遇します。間一髪で、マイクは揉み合いになった犯人の手から注射器を奪います。
くされ縁の中山刑事に注射器を見せに行くマイク。取り合わない中山にマイクは腹を立てますが、一緒にいた神津刑事は参考にしようと注射器を持ち帰ります。鑑識の結果、注射器からは一連の殺人事件で使われた薬物が……。接触の状況を確かめるために、もう一度マイク会いに行く神津。探し回って見つけたマイクに
「持ってて下さい、これに連絡します」
と神津が渡したのは、IDOの黒い携帯電話。神津はマイクに情報を伝えるため、いつでも連絡が取れるように携帯を持たせたのです。そしてマイクが指名手配されてしまった時も、警察に背いて助けようとします。
「四人目の被害者が発見されて、所持品からあなたの指紋が見つかりました。」
「何ィ?!」
「あなたからお預かりした注射器からも、あなたの指紋が出ました」
「俺じゃねぇ!!」
「わかってます。とにかく逃げて下さい」
こうして、指紋とアリバイの巧妙な罠にはまってしまったマイク。警察の追っ手を逃れ、真犯人を見つけ、仕掛けられた罠から抜け出せるのでしょうか。完結編と呼ぶにふさわしいクライマックスが、そこには待ち構えています。
テレビドラマ版は、登場人物や設定が微妙に変わっています。映画ではCHERRYを吸っていた煙草がハイライトになっていたり、愛車がメトロポリタンからクラウンに変わったり。調査料金は1日5万円から12万円に大幅値上げされていたり。マイクの携帯電話もJ-フォンに機種変されています。第5回の放送では、妹の誘拐犯から
「早く来てね! 茜も待ってるぞ! 場所はお日様の集まるところ! これ、ヒント!」
というメールが届いて、茜を救出するきっかけになりました。私立探偵にとって欠かせないアイテムとなった携帯電話も、マイクが初めて手にしたのは「罠」の中で刑事に持たされたものだったのでした。
関連記事
[本田亜友子, ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!