Mobile:NEWS 2002年8月2日 07:45 PM 更新

FOMAのARPU、PDCを下回る〜割引サービスの影響

基本料金を大幅に割り引く“FOMA普及作戦”の結果、2002年第1四半期のFOMAのARPUは大幅に減少した。ドコモは今後9カ月で、これまでの契約者の4倍以上を獲得する計画だ

 NTTドコモは8月2日、2002年度第1四半期(4月−6月)のオペレーションデータを公開した。2001年度年間実績と比較すると、PDCの総合ARPUは8480円から8150円に減少。FOMAは8750円から7800円と大幅に落ち込んだ。

 ドコモによると、「FOMAに関しては、4月1日から8月31日まで基本料金の割引を行った。それが若干影響していると考えている」(広報部)。同社はこの間、現行の携帯電話とFOMAを併用すると基本料金を最大55%割り引く特別料金を設定している(2月22日の記事参照)。

 ドコモのFOMA戦略は、2002年度後半に注力するというもの。6月末に11万4500に過ぎない契約数を、2003年3月末には138万契約にもっていく計画だ(7月26日の記事参照)。2002年度全体で見れば、純増数の3割はFOMAにすると目論んでいる。「第1四半期よりも第2四半期以降に注目してほしい」(広報部)。

iアプリ対応端末、間もなく半数に

 ARPU(Average Revenue Per User、ユーザー当たり月間平均収入)は、年々減少する傾向にある。音声通話料金の低下、携帯普及率の上昇がその原因。普及後期に加入するユーザーは、そもそも携帯の必要性が低いため、利用頻度も少ないといわれている。そんな中、各キャリア共にデータARPUを増やし、音声ARPUの減少をカバーしようとしている。

 ドコモのデータ通信ARPUは、順調に増加している。iモードARPUが大きく貢献した。iモード契約比率が既に80%と順調に伸びているため、PDC契約全体で見るとiモードARPUは1630円と増加傾向にある。ただし、iモード契約者だけに限ってみるとiモードARPUは、2001年度の2200円から第1四半期は2040円と減少した。

 なお、3349万3000を数えるiモード契約の中で、iアプリ対応端末はこの4カ月で169万7000増えて1423万7000。約42%がiアプリ対応端末となっている。

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[斎藤健二, ITmedia]

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