Mobile&Movie 第26回
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作品名 | トータル・フィアーズ(THE SUM OF ALL FEARS) |
監督 | フィル・アルデン・ロビンソン |
制作年・製作国 | 2002年・アメリカ |
CIAの情報分析官ジャック・ライアンは、ロシア情勢のレポートで新大統領ネメロフ就任を予測したことから、キャボット長官にアメリカとロシアの和平プロジェクトチームの一員に任命されます。やがてチェチェンをめぐる干渉が始まり、ロシアとアメリカの関係は徐々に悪化して行きます。
ロシアによるチェチェンの空爆の一報は、ホワイトハウスでのファウラー大統領のスピーチの後に知らされます。拍手の代わりに一斉に鳴り出す携帯電話の呼び出し音……。ネメロフ大統領の人物像を把握しているライアンにとって、空爆は不可解なものでした。ライアンは「ほかからの命令なのでは」と推測します。
実際チェチェン空爆は罠の序章に過ぎず、テロリストたちは、アメリカとロシアの全面戦争を引き起こすために、核ミサイルを手に入れ、ロシアがアメリカに向けて発射したように見せかけようとします。
ライアンは、敵の正体を知るために情報を収集していきます。核ミサイルの出所はどこなのか? そして、それを誰が操っているのか……。
イスラエルで見つかった核ミサイルが、普通貨物として運搬されている記録を見つけたライアン。そして、その行き先に驚きます。それは、まさにファウラー大統領がスーパーボウル観戦に訪れているボルチモアだったのです。あわてて、キャボット長官の携帯に電話するライアン。しかし、スーパーボウルの興奮に呼び出し音が消されてしまいます。それでも何度もかけ直して、やっとつながると
「ライアンです」
「何だ? 聞こえない。かけ直す」
とキャボット長官に切られてしまいました。
ライアンは諦めず、また電話します。
「ボルチモアに爆弾が運ばれました!」
ライアンが伝えたかったことを理解したキャボット長官は、大統領をスーパーボウル会場から緊急避難させます。観客たちを残して立ち去ったあと、爆弾は会場で爆発、死の灰を降らせたのでした。こうして、携帯電話が大統領の命を危機一髪のところで救ったのです。
ボルチモアは広範囲に渡って被害を受け、アメリカはこれをロシアによる攻撃と見なし、反撃しようとします。“目には目を”の核ミサイルによる報復は悲劇を生むばかり。ライアンは、本当の敵を突きとめ、大統領のミサイル発射命令を止めようとします。アメリカ、ロシアの両大統領に真実を伝えるために、ライアンはインターネットでメッセージを送ります。手に汗を握る緊迫した展開、ライアン1人の力で、第三者に仕組まれた世界大戦は阻止できるのでしょうか。
情報分析官の必需品としてPDAがしばしば登場し、メールによって重要な情報を得る場面もありました。PCもDELL、IBMなどの最新機種が目白押しでした。
「トータル・フィアーズ」は、テロ後のアメリカの今を映し、そして平和へのメッセージが込められた重厚な作品となっています。
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