Mobile:NEWS 2002年8月28日 05:36 PM 更新

CRL、100Mbps超のUWB無線システム開発プロジェクト

通信総合研究所は、4年後の実用化を目指してUWB(Ultra Wideband)の研究プロジェクトを開始する

 独立行政法人の通信総合研究所(CRL)は8月27日、マイクロ波−ミリ波帯を利用するUWB(Ultra Wideband)無線システムの研究開発を行うプロジェクトをスタートすると発表した。PDAやデジタル家電などで100Mbps以上のワイヤレス通信が可能になるとしており、4年後の実用化を目指す。

 同システムは、1ナノ秒以下と幅の狭いパルスを用い、数GHz−数十GHzと非常に広い周波数帯を利用するもの。従来に比べ少ない消費電力で高速なデータ通信が可能で、PC間通信や携帯端末間のアドホック通信、ホームネットワークなどで100Mbps以上の高速ワイヤレス通信が可能になる。

 ただ周波数帯の広さから既存無線システムとの干渉が問題になる。プロジェクトでは同システムの特徴と特性を明らかにし、既存システムとの周波数共用が可能になる技術の確立を目指す。システムからデバイスまで一体的に研究を進め、標準化・実用化を図る計画だ。

 プロジェクトでは、CRL横須賀無線通信研究センターに横浜国立大大学院工学研究員の河野隆二教授を招へいし、産学官共同研究を行う。横須賀リサーチパーク内にテストベッドを構築し、実証実験も行う。



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