Mobile:NEWS 2002年10月24日 01:32 AM 更新

AirH"初のUSB対応端末「AH-F401U」インプレッション

AirH"端末としては初のUSB接続モデル「AH-F401U」が登場する。ノートPCのPCカードスロットを解放し、デスクトップPCでもそのまま利用できるなど、従来端末にはないメリットがある

 初の富士通製AirH"端末となる「AH-F401U」は、スティックタイプで、本体が180度可動し、コネクタ部も270度回転する。アンテナも兼ねる本体部を、PC側のUSBポートの向きに関わらず理想的な角度で利用できる仕組みだ。

アンダーB5サイズのノートPCユーザーへの福音

 USBタイプとなったメリットの1つはデスクトップPCでも差すだけで利用できることだが、最もこの製品の恩恵を受けられるのは、アンダーB5サイズのノートPCユーザーだろう。これらのノートPCの多くがPCカードスロットを1基しか備えていないため、PC/CFカード型端末では、通信とメモリカードの読み書きを同時に行えなかったからだ。オフィスでも自宅でも無線LANカードを差しっ放しなのに、モバイルの時だけAirH"端末に差し替えるのが面倒と思っている人も少なくないだろう。USB接続なら、こうした問題をある程度クリアできる。


AH-F401Cには携帯用にソフトケースが付属する。本体は折りたたんだ状態でこのソフトケースに収容するが、PHS音声端末と比較しても格段に携帯性がいいわけではない


PC/CFカード端末と比較するとこんな感じ。折りたたんだ状態ではPCカード端末よりは奥行きはないが、厚みがある。体積ではPC/CFカード端末の方が有利

 設置の自由度の高さも魅力1つ。市販のUSB延長ケーブルを利用すればPCから離れた位置に本体を設置することが可能だ。USB接続アダプタでPC/CFカード端末を利用するよりずっとコンパクトで、マジックテープや吸盤などを利用すればガラス面や壁などに本体を貼り付けて使うこともできる。屋内利用時に、窓から離れているため感度が今ひとつ出ないような場合に位置を変えて試せるのは便利だ。


このようにUSBポートが縦でも問題なく利用できる。USBポートが180度反転した向きの場合でも大丈夫だ。なおインジケータは本体部の表裏の両面にある

 端末を差してから認識するまでの時間は、PC/CFカードと同等か、わずかに早いという印象。PCと端末間のシリアル通信速度が921600bpsとなっている点はPCとカード端末間が最大115200bpsのPC/CFカードタイプと異なる点。もちろんAirH"128Kbpsパケットで実効通信速度が115200bpsを越えることはまずないので、通信速度面で有利とは言えないが、より理想的な環境なのは事実だ。

 小さなことだが、OSの「ハードウェアの安全な取外し」を使わずに、自由に抜き差しできるのも煩わしくなくていい。

高いユーティリティの完成度

 付属のユーティリティもよくできている。端末を差すと同時に自動的に起動し、取り外すと終了するような設定が可能で、電波状態の監視、無線機能部分のON/OFFにも対応している。表示をコンパクトにすることもでき、タスクトレイ部のアイコンにもアンテナバーが表示されるので、最小化していても電波状態を把握できる。このアイコンの右クリックで各種操作も行える。


左がユーティリティのメイン画面。通信中でも表示される電界強度に加え、接続中の通信速度、通信方式も表示される。通信機能部のON/OFFも可能。右のようにコンパクトな表示に切り替えることも

 PC/CFカードタイプとの違いは、通信中でも監視機能が有効なことだ。通信中に刻々と変化する電波状態や通信速度、通信方式が表示される。今ひとつ分かりにくい本体部のインジケータで電波状態を確認する必要がなく、意図しない通信方式での接続を防ぐことにもなる。


アイコン表示でも電界強度が表示され(左から3番目のアイコン)、このアイコンを右クリックすると通信機能部のON/OFF、設定画面の呼び出し、メイン画面の呼び出しが可能だ

 本製品には、ほかのAirH"端末のようにライトメールを送受信するユーティリティは付属しない。もっともAirH"端末でライトメールを利用するユーザーがどれだけいるかは疑問なので、割り切って正解なのかもしれない。

デスクトップPC共用ユーザーには最良の選択肢

 本製品はUSB接続であることが利点でもあり、欠点でもある。USBはPCでは事実上の標準装備になっており、デスクトップPC、ノートPCを問わず多くのPCにダイレクトに接続して利用できる。

 半面、CFタイプのようにPDAでの利用は原則としてできない。PC/CFカードタイプはUSB変換アダプタを利用すればUSB接続でも利用できるため、接続の汎用性という点では本製品の方が不利になる。

 USBケーブルで延長して使えるのはメリットになりそうだ。市販のUSBケーブル(2メートル)と延長コネクタを利用してPCとの接続を試したが、動作になんら問題はなかった。また窓際の机の上で、ノートPCに直接差した場合と窓に本体を貼り付けて使用した場合を比べてみると、「AT@K」コマンドによる電界強度の表示も後者の方が明らかに良好であった。

 本製品は、USB接続ならではの使い勝手やユーティリティの出来の良さが光る。デスクトップPCとノートPCの両方で利用したい、ノートPCのPCカードスロットを空けておきたいといったユーザーには、現時点で最良の選択肢になるだろう。

 なお、本製品とPC/CFカードタイプの比較、市販のUSBケーブルと延長コネクタを利用した場合の通信速度の変化などについては追ってレポートする予定だ。



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[坪山博貴, ITmedia]

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