Mobile:NEWS 2002年12月9日 11:58 AM 更新

その時間、その場所にいる人に向けた情報を発信〜ナンパもできる「ナビゲッティ」

携帯電話に挿すだけで、周辺のショップ情報を入手でき、合コンの相手も見つけられる──。「ナビゲッティ」は位置情報を利用して、ショップや人のニーズをリアルタイムでマッチングさせるサービス。仕掛け人はあの「ラブゲッティ」を開発した面々だ

 読者のみなさんは「ラブゲッティ」を覚えているだろうか? 「おはなし」「カラオケ」「ともだち」モードを備えた小型の携帯端末だ。これを持っていれば町中で、目的が一致する人が接近したときにアラームが鳴って知らせるというもので、「元祖P2Pグッズ」として100万個を売り上げ、話題になった。

 この端末を仕掛けたフレパーネットワークスが、アトラスと共同で携帯電話向けに売り出すのが「ナビゲッティ」。差し込むだけで、携帯電話が近くにいる仲間を探す道具や情報誌に早変わりするという小型端末だ。

 説明を加えると、フレパーネットワークスが主として提供するのは、位置情報を元に、そこにいるユーザーと各種店舗のニーズをマッチングさせるリアルタイム掲示板のようなサービス。携帯電話に挿す小型端末は、端末の認証とURL入力を自動で行う役割を果たす。

 12月10日からiモード向けに発売2980円で発売され、1月末にはau版もリリース予定だ。


「ナビゲッティ」を携帯電話に差し込むだけで、認証と専用ページへのアクセスが自動的に行われる


仕掛け人の1人、フレパーネットワークスSSP事業部プロデューサーの伊集院理子氏


P2Pサービスの先駆けともいわれる「ラブゲッティ」

その時間、その場所でしか得られない情報を提供

 「ナビゲッティ」の情報はNTTドコモの「iエリア」(用語参照)による位置情報を元に、そのエリア内のユーザーと店舗のニーズをマッチングさせることで提供される。

 ユーザーは、「ナビゲッティ」を携帯電話に差し込むと自動的に立ち上がるサイト上に現れる「めしモード」「のみモード」「あそびモード」「ショッピングモード」「サービスモード」「おしごとモード」の6つの「ショップナビ」から目的を選んで送信。ショップはユーザーのプレゼンスに応じた販促を行える。


ユーザーは、「めしモード」「のみモード」「あそびモード」「ショッピングモード」「サービスモード」「おしごとモード」の6つの「ショップナビ」からその場所でしたいことを選んで情報を発信。「○○が食べたい」といった簡単なコメントや人数も入力できる

 ユーザーが最初の登録時に入力するのはニックネームと生年月日、性別のみ。携帯電話に「ナビゲッティ」を挿して「○○したい」とニーズを発信するとサーバ側に情報が送られ、店側はユーザーのプレゼンスを見ながら販促情報を発信する仕組みだ。情報の表示時間は1時間から6時間の間で選べ、「女性だけ」「20歳以上だけ」というように、発信先をセグメントすることもできる。


店舗側は専用の「ナビゲッティ」と携帯電話だけで、ユーザーのプレゼンスの確認や、時間限定のお得情報などを発信できる

 「外でチラシをまいたり呼び込みをやっても、お客さんの顔に『○○したい』と書いてあるわけではなく、効率がいいとはいえない。『ナビゲッティ』は、今、自分の店の近くに何歳ぐらいの何をしたい人が何人いる、という情報がリアルタイムで得られる。映画館やイベントの席埋め、駐車場やホテルの空き情報など、その時間、その場所にいる人に向けた生きた情報を伝えられる」(フレパーネットワークスSSP事業部プロデューサーの伊集院理子氏)。

 携帯電話用端末は、一般ユーザー用と店舗用が用意され、店舗からの情報発信も携帯電話と「ナビゲッティ」だけで可能。ユーザーは「ナビゲッティ」の端末代とパケット料金のみで利用でき、店舗側は初期導入費用3万円と月間使用料5000円+パケット代で利用できる。パケット代は「ユーザーが1日1回検索した場合には、1カ月で約287円。店舗側は1日に3回の情報発信なら1カ月747円」(伊集院氏)。パケット代を抑えるため、店舗の地図データの配信はせず、道順をテキスト表示するなどといった工夫もしているという。

「ラブゲッティ」の進化版?「フレンズナビ」

 情報マッチングサービスの場合、ユーザーは登録された店舗数が、店舗側は利用者がどれぐらいいるのかが気になるところ。サービス開始当初1000店舗が登録されるというが、この「ニワトリとタマゴ」の問題を解決するのが「フレンズナビ」だと伊集院氏。

 「ナビゲッティ」のメニューには、店舗を探す「ショップナビ」のほかに「フレンズナビ」が用意される、「合コンのメンバーが足りない」「カラオケ行かない?」といった呼びかけをサイトを通じて行えるようにした。返事は情報を発信した個人に直接行えるため、「ラブゲッティ」のように使うことも可能。そのエリアにいる人同士のコミュニケーション手段を提供することでユーザーを増やし、登録店舗の増加に結びつけたい考えだ。


「フレンズナビ」の画面。その場所でほかの「ナビゲッティ」の持ち主が何をしているかが分かり、呼びかけて誘うこともできる

 「まずイベント会場で女子大生やOLを中心に3万5000個を配布する。女性の間で話題になれば、彼女たちとコミュニケーションしたい男性陣にもアピールできる」(伊集院氏)。相互のやりとりは、個人と店舗の間でも可能で「『予算がこれぐらいしかないんだけど……』といった相談もできる」(同)。

 個人が発信した情報は、鮮度を保つために1時間で自動的に消える仕組み。「自分で再度アクセスして消す必要はない」(同)。

 iエリアの位置情報を元にしていることもあり、サービス開始当初は位置情報の区分が細かい東京・大阪・名古屋・福岡といった大都市のアンテナ集中圏からサービスをスタート。各エリアで成功事例を作ってから順次拠点を拡大するという。

悪用対策は

 「ナビゲッティ」は、個人間のコミュニケーションを取り持つものだけに、「実際に会った際のトラブル」が全くないとはいえない。最初に登録する情報が少ないこともあり不安な部分でもあるが、対応策は用意していると伊集院氏。「操作は簡単だが、サーバ側で電話番号と『ナビゲッティ』のIDがひも付けされているので、どの端末からアクセスしているのかは把握でき、他人のものを使うことはできない」(同)。

 情報の書き込みに関しても、サーバ側で言語フィルタがかけられており、不快感を与える書き込みは表示されない仕組みになっているという。「何回も不愉快な書き込みを繰り返すと、挿し込んだときにドクロマークが出て、利用できないようになる。過去にそうした履歴を持つ人は、使えるようになった後も、性別欄にドクロマークが付いてしまう」(同)。また、カスタマーサービスでもそうした苦情は受け付けるという。

 当然店側についても公序良俗に反するものや不当な告知については対処するとし、「のみモード」ではいかがわしい店の情報は扱わない方針だ。

 「ナビゲッティ」のいいところだけでなく、悪いところもきちんと告知していくと伊集院氏。「人生と一緒で笑えることもあれば、頭にくることもある」(同)。

 Xmasを前に登場する「ナビゲッティ」は、量販店、ディスカウントストア、セレクトショップなどを中心に年間300万個の販売を見込んでいる。



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[後藤祥子, ITmedia]

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