Mobile：Mobile for KIDS：第9回戦隊ヒーローの秘密兵器は“携帯電話”

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2002年12月13日　09:31 PM 更新

Mobile for KIDS
第9回戦隊ヒーローの秘密兵器は“携帯電話”

以前、女の子に「ミニモニ。」のなりきりグッズが売れていることに触れたが、男の子もヒーローのなりきりグッズには興味深々だ。もっともこの場合はコスチュームではなく、変身アイテムなどが中心だ

　「秘密戦隊ゴレンジャー」に始まった特撮モノのテレビ番組「戦隊ヒーロー」シリーズは、27年もの長い歴史を持つ。現在放映中の通算26作目「忍風戦隊ハリケンジャー」も、話は終盤にさしかかり、来年には新番組に入れ替わる。これらの番組には変身ブレスレットや秘密の武器、大型合体ロボットなど、男の子を夢中にさせるアイテムが次々と登場する。どこのおもちゃ屋さんでも、彼らの関連商品がずらりと並んでいるはずだ。

　聞くところによれば、25作目「百獣戦隊ガオレンジャー」（2001年2月～2002年2月放映）に、変身アイテムとして携帯電話が登場したという。主人公たちが持つ「Gフォン」は、変身ポーズのキメのシーンで使われるほか、メンバー間の連絡ツールとしても使えるらしい。

　ところが、このGフォンを探したところ、おもちゃ屋の店頭で見つからない。いや、それどころかガオレンジャー商品がまったく見当たらないのだ。

戦隊ヒーローと携帯電話

　さらにさかのぼって21作目の「電磁戦隊メガレンジャー」（1997年2月～1998年2月放映）にも、「ケイタイザー」というこれまた携帯電話型のアイテムが登場している。これらはいずれもバンダイからおもちゃとして発売されているのだが、店頭にはハリケンジャーばかりが並んでいる状態だ。

　子供向け番組は、ヒーローものにせよアニメにせよ、関連商品の展開が番組と同時進行している場合がほとんど。番組の開始と同時に多数の商品が並び、番組終了に伴って引き上げられる。あとから古いものを探すのはけっこう難しいのだ。

　念のため、「Yahoo!オークション」でこれらの商品を検索してみた。定価2980円のGフォン新品が、3000円～5000円ほどで売りに出されている。子供がさんざん遊んだような中古であれば数百円で手に入りそうだ。品数もGフォンが15件、メンバーの1人が使うGブレスフォンが9件ヒットした。

　だがケイタイザーの方はわずか1件のヒットである。5年前のおもちゃだから、ほとんどが捨てられてしまったのかもしれない。こうしてみると、変身アイテムもやがて希少価値が出てくるように思われる。　受注生産通販サイト「tanomi.com」では、Gフォンを本物の携帯電話として開発・発売してほしいという声が寄せられているという。どうやら子供だけではなく大人も虜にしたようだ。

バンダイの「携帯変身Gフォン」。5人のメンバーが携行する変身アイテム。この電話機から手足が出て、アニマルタイプやヒーロータイプに変形する

アニメ「ポケットモンスター」

　任天堂のゲームボーイ用ソフトとして登場した「ポケットモンスター」は、テレビアニメとしても子供たちに大人気だ。主人公のサトシたちが持っている「ポケモン図鑑」は、旅の途中で出会ったポケモンの、名前や特徴などを知るためのデータベースで、デザインはゲームボーイ本体によく似ている。

　トミーから発売されたおもちゃも、モノクロ液晶画面を備え、アニメの雰囲気をリアルに再現するとともに、実際に251種類のポケモンデータベースとして利用できる。

　しかし、ポケモンのオリジナルストーリーはすでに完結し、現在は新番組「ポケットモンスターアドバンスジェネレーション」に切り替わっているのだ。主人公のサトシとピカチュウは引き続き登場するが、それ以外のポケモンは一新される。それにともない、これまでのポケモン図鑑はお役ご免となり、ゲームソフト「ルビー・サファイア」に対応した「新ポケモン図鑑」が登場している。

　おもちゃも、ポケモン図鑑はすでに店頭在庫のみの扱いで、Web上ではもはや販売されていない。新ポケモン図鑑は本体のデザインが変わり、「ポケモントレーナーセット」として販売された。旧機種のようなデータベース機能はなくなり、単純にキャラクターカードをセットして楽しむという、シンプルなものになってしまった。

　この先、ますます入手が難しくなる「ポケモン図鑑」。将来のプレミア商品候補として、今から探しておくのも悪くなさそうだ。

トミーの「ポケモン図鑑」。ゲームボーイソフト「ポケットモンスター金・銀・クリスタル」で251種類になったモンスターを網羅。メディアファクトリーからは151種時代の商品が発売されている