匂いを伝える、犬と話す〜KDDI、未来の携帯電話を語るKDDIが、未来の携帯電話構想を披露した。海外から静止画やメールを送れるようにする現実的なものから、匂いを伝える携帯電話という夢のような電話まで幅広く研究を進めている
3月6日−7日にかけて都内で開催中の、『モバイルインターネットと子ども』に登場したKDDIのau事業企画本部の安田豊サービス開発部長が、同社が研究している未来の携帯電話を紹介した。 現実的なところでは、ちょうど発表されたばかりのメールを韓国語に翻訳する「EZ翻訳メール」(3月6日の記事参照)をさらに発展させたシステムに取り組んでいる。さらに多くの言語に対応させたいといい、言葉が違ってもメールで文化交流できる環境作りを目指す。ゆくゆくは、通話者の音声を音声認識させて翻訳し、相手国の言葉を自動音声にして電話する仕組みも実現させたいという。 もう1つ、安田氏が「まもなく実現すると思う」と語ったのが、海外で撮った静止画や動画をメール添付して、日本の携帯電話やPC宛に送るサービス。KDDIが進めるデータ通信の海外ローミングサービスの一環として開発中とみられ、期待が集まる。
一方で、匂いを伝える電話、犬とコミュニケーションする電話など、夢の端末も研究されている。 匂いを伝える携帯電話の想定シーンはこうだ。夕飯時にお母さんが子供に「ご飯だからそろそろかえっておいで」と、カレーの画像付きメールを送る。それを受け取った子供が端末に付いている「匂い」ボタンを押すとカレーの匂いが出てくる──というもの。「いいのかどうかの議論はあるが、研究はしている」(安田氏)。 犬と話す携帯電話は、注目を集めているバウリンガルのような犬語翻訳機と携帯電話を犬の首にかけて、犬用の携帯電話にしようというものだ。 留守中に不審者が入った際、犬が飼い主に急を電話で伝え、飼い主は監視カメラを確認するといった使い方や、「寂しくてお腹がすいた」などの犬からの電話に応えて帰宅を早めるなどといったコミュニケーションが考えられるという。「セキュリティは機械よりも犬のほうがいいのでは」(安田氏)と会場の笑いを誘った。
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