Mobile:KEYWORD 2003年3月11日 05:10 PM 更新

ZigBee【じぐびー】

アルカリ単3電池2本で、稼働時間は数カ月から2年間──。ZigBeeは、省電力を売りにした新しい無線通信規格だ

 ZigBeeは、省電力を売りにした新しい無線通信規格。アルカリ単3電池2本で、稼働時間は数カ月から2年間の間になるという。部品のコストも1〜2ドルと低価格で、赤外線デバイスのように機器に組み込みやすいのが特長だ。規格の決定は2004年の初めとされ、現在は業界団体であるZigBeeアライアンスの手によって仕様の確定作業が進められている。

 ZigBeeのデータ通信速度は最高250kbpsのため、ブロードバンド環境に利用するにはかなり低速だ。通信距離もは30−75メートルと、その用途はホームネットワーク程度にほぼ限られる。これらはいずれも省電力化の実現のための仕様である。

 ZigBeeアライアンスは、Honeywell、Invensys、三菱電機、Motorola、Philips Electronicsがプロモーター企業となり、日本からは沖電気やオムロンが協力メンバーに名を連ねている。ZigBeeアライアンスではこの技術でビルディングやホームのオートメーション化が進むとしており、、医療機器や家電、ゲーム機などに組み込まれることを想定している。PC周辺機器では、マウスとキーボードのワイヤレス化に貢献するという。

 ZigBeeはIEEE 802.15.4 RFをベースに開発されており、2.4GHz帯の周波数が使われる。これは802.11bなどの無線LANと同じ帯域だが、915MHz(アメリカ)および868MHz(ヨーロッパ)にも対応する。2.4GHz帯の電波干渉については、IEEE 802.10と802.15.2委員会が共存問題に取り組んでいることと、ZigBeeの出力が小さいことから干渉の影響は少ないものと見られている。

 ZigBeeのネットワークでは最大255の端末をサポートしており、さらに16本のチャネル(2.4GHz帯の場合)を使ってリンクすることができるため、単一のネットワークで4000以上の端末を稼動することができる。



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関連リンク
▼ ZigBeeアライアンス
▼ IEEE 802.15 WPAN Task Group 4 (TG4)

[江戸川, ITmedia]

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