505iでもユーザーニーズに着目〜イマジニア505iの登場に合わせて、新機能を使ったコンテンツを開発するのはユーザー獲得のためには必須。ただしユーザーの視点に立って、ダウンロードサイズがむやみに増大しないよう、バランスのいい機能追加が必要だ
「新機種が出たときに、(加入者数の)矢印が上向きになる。コンテンツ加入のモチベーションが新機種ごとに向上する」。505iの登場を控え、こう期待を表すのは505i対応コンテンツ10種の投入を予定しているイマジニアの石川恵子氏だ。 iモードスタート当初からコンテンツを供給してきた同社は、ケータイビジネスにおけるマーケティングとオペレーションノウハウの蓄積を強みとしている。運営するサイト数で言えば、イマジニアより大規模な企業もあるが、「粗製乱造はしない。サイト数は少ないが、1つ1つのサイトはユーザーが常に増えている」(石川氏)と言うように、着実な運営を図っている。 石川氏は、新機種が出たときにいち早く対応していくことが、ユーザー獲得の1つのポイントと見る。これまでも、50xiシリーズ、50xiSシリーズが出るたびに、順調に会員数を伸ばしてきた同社が出した結論だ。「505iだからということではなくて、メディアが進化したらコンテンツも進化すべき」(石川氏)。
505i対応については、キャラクターや画像系の「きれいな画像や動きに注力」する。液晶のQVGA化に伴い「全部画像は書き直した」(同氏)。特に、キティの画像などは全部書き換えるのは大変な苦労だったという。 同社が運営するキティサイトの中でもナンバーワンだという「ハローキティの待ち受けNavigation」についても、メール連動型iアプリを使って、号外ニュースをメールで配信するなどの強化を行う。
Macromedia Flashで動作するキティ。(C)1976, 2003 SANRIO CO.,LTD. APPROVAL NO.S4051404 (C)2003 Imagineer Co.,Ltd. しかし、新機種の特徴となる新機能には過大な期待はしていない。505iにしても「アプリケーションの搭載や液晶のカラー化に比べると、マイナーチェンジではないか。カメラの印象のほうが強いはず」と話す。 Flashへも7サイトで対応するが、「ユーザーから見るとアニメーションがなかったわけではない。選択の幅が広がったという位置づけ」(同氏)。iアプリDXも「使い方による」とし、「ハローキティの待ち受けNavigation」や「□いアタマを○くする」「i近代麻雀」での対応に、まずは留める。 特に注意しているのが、「大容量のファイルをダウンロードさせるのは、長い目で見てよくない」(同氏)という点だ。機能の進化はダウンロードサイズの増加とセットになる場合が多い。iアプリは版を重ねるごとに容量が増え、505iでは画像サイズも従来の2倍となった。イマジニアではユーザーが長く快適に利用できるよう、機能の追加とダウンロードサイズの増加のバランスをうまく取ってコンテンツ開発を行っている。 技術先行型ではなく、あくまでユーザーの視点に立ったコンテンツ制作がイマジニアの方針。新機種の登場に合わせて即座に対応するのは必須だ。しかし技術偏重ではなく、ユーザーのニーズを考えて制作することが評価につながるようだ。
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