ドコモ、第4世代通信システムの屋外実験を横須賀で下り100Mbpsを実現する、第4世代携帯電話システムの開発が着実に進んでいる。ドコモは室内試験が成功したのに続き、屋外での試験を横須賀で開始する
NTTドコモは5月28日、第4世代移動通信システムの屋外実験を神奈川県横須賀市で行うと発表した。室内試験では、下りリンク100Mbps、上りリンク20Mbpsの伝送に昨年成功しており、屋外試験ではパケットの順序を制御する技術や電波状況に応じて変調方式・誤り訂正符号化率を制御する技術などを検証する。
第4世代通信システム(4G)は、2010年ごろの実現を目指してドコモが開発している技術。第3世代(3G)のFOMAで、下り384Kbps、上り64Kbpsだった通信速度を飛躍的に高める。現在、国際的な規格を定める国際電気通信連合無線通信部会(ITU-R)で、4G通信システムの規格策定が進められている状況となっている。 ドコモの4Gでは、下りにVSF-OFCDM方式を、上りにはVSF-CDMA方式を用い、上り下りで方式を変える。 VSFはVariable Spreading Factorの略で、可変拡散率の意味。3Gで主流のCDMA方式ではデータを広い周波数帯域に拡散させて重ね合わせるが、屋内や屋外、電波状況の違いなどで最適な拡散率は異なる(2002年12月の記事参照)。VSF方式では拡散率を変更することで、それぞれの環境に応じて最大のスループットを実現する。 OFCDM方式は、802.11a(無線LAN)などで使われているOrthogonal Frequency(直交周波数)とCDMAを組み合わせたものだ。1つのキャリアに情報を載せるCDMAとは異なり、周波数を768のサブキャリア分けてデータを送信する。CDMAに比べてもマルチパス(用語)に強いのが強みとなる。
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