Mobile:NEWS 2003年6月12日 11:12 PM 更新

505iシリーズが広告を変える〜ディーツー、藤田氏

QVGAの高精細な画面に、Flash対応──PDA並みの解像度を備えた505iシリーズはモバイル広告にも大きな可能性を開くという

 これまで携帯電話向け広告といえばドット絵ベースのバナーが主流。アド・デザインスペースの83×24ピクセルの中でどう表現するかが腕の見せ所だった。

 そんなモバイル広告が「505iシリーズの登場で変わる」と話すのは、iモードを中心としたモバイル広告を手がけるディーツーコミュニケーションズの藤田明久社長。「今冬、来春には1000万人が使い始める規模になる」と予測、505iシリーズの新機能を生かした広告メニューを提供していく。


ディーツーコミュニケーションズの藤田明久社長

PCの表現力に迫る広告を携帯で

 藤田氏が注目し、自社の広告メニューに取り入れようとしているのが、1)高精細なバナー 2)Flashを生かした広告コンテンツ 3)iアプリDXを使ったプレミアムアプリ の3つ。

 製品の写真やキャラクター、ブランドロゴなども使えるようになったバナー広告、それを押すとPCのようにスムーズなFlashのアニメーションが流れる。Flashのインタラクティビティを生かしたコンテンツメニューから、ユーザーは楽しみながら知りたい情報にアクセスできるようになる。


505iでは「CMと同じようなシチュエーションをPCのように再現できる」と藤田氏

 iアプリDXも容量が増えたことから、より製品の特性を活かしたものを作成できるようになると藤田氏。デモで紹介された日清食品の「チキンラーメン」のアプリはラーメンタイマー付きで、できあがりを待っている間にはキャラクターのひよこがさまざまな仕草を見せて飽きさせない。「待ち受けにすれば、端末を開くたびに製品のことを思い出してもらえる。懸賞付きキャンペーンのはずれ賞としても使える」。

モバイルマーケティングはセカンドステージへ

 2001年をモバイル広告元年、2002年をモバイル・マーケティング定着の年という藤田氏は、2003年を「モバイル・マーケティングが次のステージに進む年」と表現する。「モバイルとの連携を随所に入れることで、きちっと(製品に)到達させる導線が引ける。それを使わない手はない」。

 ディーツーコミュニケーションズでは、モバイル・マーケティングの需要拡大に伴い、2つの視点から提供メニューを強化する考えだ。

 告知メディアからのアプローチでは、ピクチャー広告の高精細化やポータルメニュー上への新たな広告枠の設置、メッセージフリーでの機種に応じたリンク先の切り替えなどに対応する。

 ソリューション面では、リアルとの連動の強化を図る。パッケージやPOPに記載された番号をとくするメニュー上で入力すればすぐに情報にアクセスできる「とくナンバー」、ポータルサイトから14ケタの番号を入力すると、当たりはずれが携帯上で分かる「とくシリアル」を新たに導入する計画だ。



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関連リンク
▼ ディーツーコミュニケーションズ

[後藤祥子, ITmedia]

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