Mobile:NEWS 2003年6月13日 11:01 PM 更新

「505i」のデータをPCで作る

505iに装備されている外部メモリカードを、撮影した写真のやり取りだけに使うのはもったいない。メーカーが配布しているソフトを使えば、PC上でアドレスやブックマークを管理したり、PC上の画像を携帯の壁紙にすることだってできる

 NTTドコモの505iシリーズは全機種が外部メモリカードをサポート。各種データをメモリースティックDuoやminiSDに保存できる。

外部メモリに転送できるデータ

  • 電話帳
  • 受信メール送信メール
  • ブックマーク
  • スケジュール
  • メロディ(添付可のものに限る)
  • 画像(著作権保護されているものなどを除く)

 外部メモリに転送したデータは、PCにコピーして保存したりできるが、編集したりするには少々技がいる。メールはvMessage、スケジュールはvCalenderなど、それぞれvフォーマットに準拠した形で保存されるからだ。

 PC内にある美しい画像を壁紙に設定したいというユーザーもいるだろう。しかし、単にJPEGファイルをメモリにコピーしただけでは、基本的に505iは画像を認識しない。

各社が提供する「データリンクソフト」を使う

 これらの問題を解決するのが、各社が提供予定の「データリンクソフト」だ。「D505i」にはD505i用の、「SO505i」にはSO505i用のソフトが用意されており、それぞれ製造メーカーのWebページから無償でダウンロードできる。

 各社のデータリンクソフトでできることに大きな違いはないようだが、SO505i向けソフトだけはちょっと特殊だ。メモリースティックDuoの中身を直接読むことができるのだ。

 通常、データリンクソフトは端末とPCをUSBケーブルで接続して利用する。D505iの場合、端末が1つのドライブとして認識される形になる。これは分かりやすいのだが、メモリカードを単体で扱うことはできない。つまり、メモリースティックDuoにアダプタを付けてPCのドイブとして認識させて、その中のデータを編集することは難しいのだが、SO505i向けソフトは、これができる。


D505i向けのデータリンクソフトのヘルプ(左)。SO505i向けデータリンクソフトのヘルプ(右)

 ドコモによると、「SO505i向けソフトだけドコモ仕様にこの機能を追加してある」のだという。SO505iユーザーは、USBケーブルを買わなくても、メモリースティックDuoをPCに接続するだけで編集ソフトを利用できることになる。(保証外だが、D505iのデータをSO505i向けソフトで閲覧したり編集することもできた。お勧めはしないが明記しておく。)

電話帳の管理も可能

 SO505iのデータリンクソフトを例に、できることやできないことを見ていこう。メモリダイヤルは登録されているユーザーを確認するだけでなく、新規の追加も可能だ。

 SO505iは、複数のアドレス帳をメモリースティックDuo内に持つことができるが、データリンクソフトではどのアドレス帳を開くか選択する。検索性は低いが、市販の「携帯メモリ管理ソフト」の代わりにも使えるだろう。


 メールは受信メール、送信メール共に閲覧が可能。ただしフォルダ情報はメモリースティックDuoにコピーされない。


 ToDoやスケジュールも閲覧できる。ブックマークはフォルダ情報は失われるが、クリックすればそのURLにアクセスすることもできる。


 画像、動画の表示もできる。サムネイル表示のほか縮小表示も可能だ。削除以外、これといった操作は行えないが、エクスプローラにドラッグ&ドロップして保存もできる。


 興味深いのは、通常のファイルをデータリンクソフトにドラッグ&ドロップして登録できることだ。ヘルプ表記によると、登録できるのは1280×960ピクセル以内のGIF/JPEG/ASF形式のファイル。ただし、登録できた場合でも、あまりにサイズが巨大な場合など、携帯電話に書き込めない場合があるという。

 データリンクソフトを使って、PCでキャプチャした画像を登録。メモリースティックDuoを経由して、SO505iの壁紙に登録してみた。用意した1280×960ピクセルのJPEG画像はきれいに壁紙に張り込めた。320×240ピクセルのQVGA画像も壁紙にできた。縦横比が異なっていると画面いっぱいに表示できなかったり、960×1280──つまり縦横比を入れ替えると端末で表示できなくなる場合もあった。

 なお、このようにしてメモリースティックDuoに画像を保存し、今度はD505iで閲覧してみたが、こちらではうまく表示できなかった。外部から入れ込んだ画像の扱いについては、機種によって差があるようだ。D505iについては検証が終わっていない。ぜひ、こちらまで情報をお寄せいただきたい。

 この方法で壁紙を転送することのメリットは、20Kバイトを超えるサイズの画像を簡単に扱えることだ。iモードメールは画像を添付したメールを受信できない。PCからWebに画像をアップロードして、ブラウザ経由でダウンロードすることもできるがファイルサイズが20Kバイトに制限される。赤外線送信機能を用いれば、471Kバイトまで(JPEGの場合)の画像を送信できるが(条件あり)、速度を考えるとメモリースティックDuoのほうが楽だろう。



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関連リンク
▼ D505i用 データリンクソフト ダウンロードページ
▼ SO505i用 データリンクソフト ダウンロードページ

[斎藤健二, ITmedia]

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