Mobile:NEWS 2003年6月23日 06:32 PM 更新

ケータイカメラ画質研究ラボ
J-フォン「J-N51」(1/2)

NEC製初のパケット対応端末「J-N51」には31万画素CCDが搭載され、NEC端末おなじみの「接写deレンズ」によるマクロ撮影も可能だ。撮影画質は多少のクセはあるものの、なかなかの出来。

 最近メガピクセルケータイがどんどん出てきているが(特集記事参照)、まだ主流はVGA対応の30万画素カメラ付きである。今回はきわめてオーソドックスなJ-フォンの「J-N51」(1月30日の記事参照)を紹介しよう。

 31万画素のCCDを搭載したJ-N51は、厚さが21ミリの薄型軽量端末。2.2型160×216ピクセル表示のメインディスプレイと1.2型のサブディスプレイを備えている。

J-N51のカメラを使うときの注意点

 今回ちょっとてこずったのは、「撮影した画像をどのようにPCに取り込んで作例として掲載するか」である。J-N51本体は外部記録メディアを持たず、J-N51で送信可能なスーパーメールは1メール当たり12Kバイトという送信サイズの制限がある。これはメールアドレスや本文、件名込みでの容量だ。

 J-N51は「通常撮影モード」と「デジタルカメラモード」を持ち、通常撮影モードで撮った写真はスーパーメールで送信可能だ。ただし、通常撮影モードで画質をスーパーファインにすると、ファイルサイズは8K−14Kバイトというサイズになる。JPEGのため、撮影した画像によって圧縮後のファイルサイズが大きく変わるのだ。そうなると、通常撮影モードのスーパーファインだと「撮ってもメールで送れる画像と送れない画像」が発生してしまう。確実にメールで送れる画像を撮りたいならファイン以下の画質で撮影したほうがいいかもしれない。

 ファイルサイズオーバーで送れない場合は編集機能で保存しなおせばいい。保存時に画質を設定できるからだ。ただ、画像を開いて何もせずに保存だけし直すという機能がないので、仕方なく何らかの作業を行うと(例えば画像を90度回転させる機能を4回かけるなど)新たな保存が可能になるのである。その際にファインで保存しなおせばまずスーパーメールで送信が可能だ。

 ではデジタルカメラモードを使ってVGAで撮影した画像はどうするのか。これは、J-フォンのWebページで無償提供されている「ファイル転送ヘルパー」(ただし、Windows版のみ)と対応ケーブルを使えばPCに取り込める(6月20日の記事参照)。


J-フォンのWebページで無償公開された「ファイル転送ヘルパー」

J-N51の6種類の撮影機能

 撮影するにはJ-N51端末を開き、左上ソフトキーを長押しする。ここで6種もの選択肢が現れる。まず写メールに使える「通常撮影」。これは180×160ピクセルの画像を撮影できる。スーパーメールで送る画像を撮るときのモードだ。

 通常撮影時にはワイド、通常、ズームの3つが用意されるが、ワイド時は自動的に横長(112×160ピクセル)になるのでこれも注意。

 次が「ムービー機能」。これはムービー写メール用で、Nancy形式(用語参照)で記録される。

 その次が「ファインアニメ機能」。連写した画像をアニメーションとして楽しむことができるというものでJPEG形式のファイル(180×160ピクセル)が最大9コマまで撮れる。一応メール添付は可能だが、ほとんどの場合ファイルサイズが大きくて送れない。ファイル転送ヘルパーにも未対応だが、pngのアニメーション版であるmng形式に変換すればファイル転送ヘルパーでPCに取り込める。

 4番目は「メールアニメ」機能。確実にスーパーメールで送れるよう、60×80ピクセルサイズで4枚の撮影に制限されたアニメ機能だ。

 5番目は「アクションビュー」機能。要するに動画なのだが、ムービー動画がNancy形式なのに対し、こちらはアクションビュー形式で保存される。その代わり、最大10秒まで連続撮影が可能だ。これはあくまでJ-N51上で見るための形式で、「ファイル転送ヘルパー」を使っても転送できない。

 6番目がやっと「デジタルカメラ」機能。VGAサイズの画像を撮ることができる。一応Exif対応だ。種類は多いがそれぞれ役割が決まっているので、間違えずに使いたい。

[荻窪圭, ITmedia]

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