求む! メーカー純正の装飾シール当初はメーカー純正のものがプレミア的に出ていた携帯電話の装飾用シール。最近では自分で切り貼りするタイプのものが主流だ。しかし背面に付く機能が多くなるにつれ、その作業が煩雑に……。
カラーバリエーションが少ないといわれる携帯電話(9月3日の記事参照)。ひと昔前に比べればだいぶユニークな色も出てくるようになったが、それでも「デザインもカラーもお気に入り」という端末にはなかなか出会えない。パネルの交換でカラーバリエーションを増やしているソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズのようなメーカーもあるが、それも少数派だ。 こうしたニーズに応える製品として、貼るだけで好みの色や柄に変えられるシートが販売されている。サイトを探せば色や柄だけでなく、ガンダムやハローキティなどのキャラクターが付いたものまであり、実にバラエティ豊かだ。 ただしこれらの多くは貼り付けたあとに、端末の形に合わせてシートを切ったり、窓の部分をくりぬいたりする必要がある。「ちょっと気軽に」というわけにはなかなかいかない。 実は一部の端末メーカーは、こうしたシートを作っている。古くは2001年7月に発売されたauの京セラ製端末「C414K」。発売直後の8月に、貼るだけで端末の雰囲気をがらりと変えられる「ドレスアップシート」を30種類用意、抽選でプレゼントしていた。当時は携帯に貼るシートが市販されていなかったこともあり、反響は大きかったそうだ。
2002年10月には東芝が、auの「A5301T」用の端末装飾用シートを数万部作り、auショップや量販店で配布した。端末のボディーにシールを貼るのが若者層の間で主流になっていたことと、A5301Tのカラーラインアップが2色と少なかったことから作ったものだという。
東芝が作ったA5301T用シートは、なんと12パターンもシールが用意されている。(写真のシートは持ち主が数枚使ったため完全なものではありません)
最近では7月に京セラがツーカーの「TK31」向けに、阪神タイガース仕様のシートを作成(9月5日の記事参照)、新規契約や機種変更のユーザー向けにプレゼントした。好評だったため、ストラップも付けた「優勝記念シートセット」も作っている。 メーカーが作るシートのいいところは、端末の形を知りつくしているだけに「貼ればOK」の形に最初からなっているところ。カメラや背面液晶部分にも切り込みが入っているので、貼るのに手間がかからない。それこそ遊び気分で気軽に端末のイメージチェンジができる。 こうした施策はどんどんやってほしいところだが、東芝、京セラの両社とも今後については「未定」。京セラ広報は「市販のもののバリエーションが増えたので、昔ほどの効果があるかどうかが難しいところ」と話す。
市販のシートを使ったとしても、端末に背面液晶が付いているだけならまだやる気にもなる。しかし昨今の端末は、液晶やライト、カメラなど機能が増えたため、くりぬくのも面倒。端末のデザインも年々凝ったものが増え、ボディに合わせたカッティングも難しい。こうなってくるとやはり、端末を知り尽くした「メーカーが作るシート」の登場を期待したくなる。 メーカーにしてみれば、「塗装や色にこだわりぬいて作った端末にシールを貼るなんて……」という思いもあるだろう。しかし、ポップな若者向け端末には、こうしたシートは似合いそうだ。長く使うものだけに、こうした遊び心のある販促物が増えてほしいと思うのだ。 関連記事 あなたはシルバー派? それともカラフル派? シルバー一辺倒から次第に多様化してきた、携帯の本体色。携帯のデザインと共にカラーを重視する傾向が強くなってきた今、ユーザーが希望する色は何か? そして携帯の色はどこに行くのだろうか。 WPC EXPOで見つけた、「個性を主張」するアイテム WPC EXPO 2003に出てきた数あるアイテムの中で、「個性を主張する」アイテムとして印象に残った二つの製品をご紹介しよう。 「TK31」をタイガースモデルに〜優勝記念シートセットが登場 [後藤祥子, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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