会社のメールを携帯で。KDDI、BREW使った「ケータイオフィス」KDDIはBREWアプリケーションを利用して、企業内のメールやグループウェアにアクセスできるASPサービスを提供する。初期費用1万円、月額500円と安価で、導入も容易だとしている。
KDDIは9月30日、BREWアプリケーションを利用して企業内のメールやグループウェアへのアクセスが可能な「ケータイオフィス」を11月25日から提供すると発表した。 携帯電話上でアプリケーションを起動し、社内イントラネットにアクセスすることで、会社のアドレスに届いたメールを読んだり、会社のアドレスでメール送信が可能。またNotes/Domino、Microsoft Exchange、サイボウズ、Outlookなどのグループウェアのスケジュール情報の閲覧と更新が行える。 現在3機種が販売されているBREW端末のすべてで利用可能。ASP型で提供され、料金は初期費用として1万円、月額基本料金は端末1台あたり500円となっている。
ケータイオフィスの特徴は大きく四つある。 一つは、ファイアウォールの設定が不要で導入が容易なことだ。イントラネット内に設置したアプリケーションがKDDIが運営するサービスサーバに常時接続するようになっており、携帯電話はサービスサーバを介してイントラネットにアクセスする。「サーバが内から外に向かって通常のインターネットアクセスでパスを張る」 この際、「携帯電話と社内のサーバとはエンドツーエンドの暗号化通信(AES)を行う」(KDDI)ため、KDDIのサービスサーバなど外部にデータをストアすることがない。
複数のグループウェアをサポートし、メールはIMAP/POPをサポートする。ただし、リリース当初はNotes/Domino R6のみのサポートとなり、年明けをめどに各種グループウェアに対応する予定だ。 そして、メールやスケジュール内容などはBREWアプリケーション上に蓄積するため、通信が行えない場所でも閲覧や操作が可能になっている。
実際の操作は、BREWアプリケーションを立ち上げて、シンク(同期)ボタンを押すと、イントラネット内のサーバからメールやスケジュールのデータを取得してくる。一度に受信できるメールの件数やメール本文の長さには制限があるが、「メモリ空間には余裕がある。要望に応じて柔軟にカスタマイズしたい」とKDDIは説明する。 今後の改善点は、メールやスケジュールのプッシュ配信への対応。現状は、端末側から新規メールや更新がないか確認しなくてはいけないが、今後SMSなどを使って更新を通知するシステムを想定している。また、添付ファイルの閲覧への対応も急務としている。 営業展開としては、「次はSFA(Sales Force Automation)に進めることができる」とソリューション事業本部長の伊藤泰彦氏。「SFAをPDAで進めるべきか、携帯で進めるべきか。当初は携帯で進めることが最適だ」
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