Mobile:NEWS 2003年11月27日 02:47 PM 更新

ユーザーの声を端末開発に生かす〜「P−Keitaiコミュニティ」

パナソニック モバイルコミュニケーションズは、メーカー公式サイトとは別に「P−Keitaiコミュニティ」という携帯コミュニティサイトも運営している。他メーカーや他キャリアユーザーも利用可能なこのサイトの狙いはどこにあるのだろう。

 パナソニック モバイルコミュニケーションズは、メーカー公式サイトである「P-SQUARE」のほかに、どのキャリアのどのメーカー端末ユーザーでも利用可能なコミュニティサイト「P−Keitaiコミュニティ」を運営している。

 2つの携帯サイトを展開する狙いはどこにあるのだろう。パナソニックモバイルコミュニケーションズ宣伝グループ WEB推進チームの佐藤賢一氏に聞いた。


左は公式サイトの「P-SQARE」。右はキャリアやメーカーを問わずに楽しめる「P−Keitaiコミュニティ」

企業からの一方通行ではない情報提供の形

 携帯電話の公式サイトは新製品が出たときに、端末をよりよく使いこなしてもらうためのコンテンツが中心。アフターフォローという意味合いが強く、“持っていないユーザー”へのアピールがしづらいのが現状だ。

 そこでパナソニック モバイルコミュニケーションズが2002年8月に立ち上げたのが「P−Keitaiコミュニティ」というPC向けのサイト。「メーカーとユーザーとの接点は、キャンペーンの時だけなど断続的で、なかなか継続した関係が築けない。そこでコミュニティに着目した」というのがきっかけ。ユーザーが自由に情報発信できる場を設けて常にアクセスする環境を作り、その中でプロモーション展開をしようというわけだ。今では「うちの会社のトップページの何十倍もお客さんが来る」ほどに成長したという。

 PC用サイトでは年齢や性別が「20−30代の男性」に偏ってしまうため、この10月には3キャリアの携帯電話からも利用できるよう機能を拡張。「10月だけでも女性層や20代の会員比率が2桁増えた」。


パナソニック モバイルコミュニケーションズが運営するコミュニティサイト「P−Keitaiコミュニティ」。Pユーザー同士の情報交換だけでなく、他メーカーユーザーでも使えるフォト日記や掲示板を作れるのが特徴。書き込みするたびにポイントが貯まり、プレゼントの応募や自分のアバターのカスタマイズに使える

他メーカーユーザーの声を端末作りに生かす

 コミュニティの狙いは大きく分けて二つある。一つは“P”端末ユーザーからの端末使用感や不満点、要望などを吸い上げて今後の端末作りに生かすこと。もう一つは他メーカーユーザーの取り込みだ。

 そのためコミュニティの中には“P”ユーザー向けの“P”端末に関するテーマが主体の掲示板群と、他端末メーカーユーザーが個人的なテーマで使えるツール群の両方が用意されている。

 “P”端末ユーザーからは、使い勝手に関する率直な意見が多く寄せられると佐藤氏。「例えばP2102Vなら、カメラはいいけどシャッターが押しにくい──などの意見も出てくるし、携帯電話を道案内に使うといったメーカーが予想もしなかった使い方があることも分かる」。また、Webとリアルの連動がしやすいというメリットもある。全国9地区で開催しているタッチ&トライイベント「P505iS・P252i Wイベント」の実施に際して会員向けに来場記念品がもらえるパスポートを発行したところ、「一つの会場だけで、前回実施したイベントを上回る来場者数を達成した」という。

 興味深いのはサイト登録者の半数以上が“他メーカーのユーザー”である点。これは「お友達を探しに来るという一般的なコミュニティサイトとしての利用も多い」からだ。

 携帯電話から画像付きメールを送れば即座に更新できる「フォト日記」は、閲覧や書き込みをPCと携帯電話のいずれからも行えるなど高機能ながら無料で使える。こうしたツールで“P”以外のユーザーにアピールするのは、「他メーカーユーザーからの声を聞きたい」という考えによるものだ。

 「“P”携帯に限定すると偏ったサイトになってしまう。書き込みの中には、“P”のここが嫌とか、デザインが嫌いというものもあるが、そうした人に“Pがいいよ”と訴えかけて、スイッチングを図りたい」。


携帯から写真付きメールを送ると更新できる「フォト日記」。PCと携帯電話にほぼリアルタイムで更新が反映される。「携帯電話でどんな写真を撮ってどんな日記を書くのかが分かる」(佐藤氏)


携帯電話からほかの人の日記にコメントすることもできる。PCで作った自分の分身であるアバターも携帯電話で表示させられる

ユーザーの声を開発に生かす

 「サイトオープンから1年、コミュニティ会員との信頼関係が築けた」と佐藤氏。今後は商品開発につながるようなコンテンツを置いて、ユーザーの声を具体的な商品開発に反映させたいという。

 その第一弾ともいえるのが、新たに設置された女性専用の掲示板「FrauCafe」。宣伝と開発に携わる女性によるプロジェクトだ。女性ユーザーの声を聞いて端末開発に生かし、“N”の牙城を揺るがしたい考えだ。

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[後藤祥子, ITmedia]

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