Mobile&Movie 第91回
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作品名 | フォーン・ブース(PHONE BOOTH) |
監督 | ジョエル・シューマカー |
制作年・製作国 | 2003年アメリカ作品 |
さまざまな人種が夢を求めて集い、人口800万人にも及ぶニューヨーク。この街の電話回線は1000万本を越えていて、300万人が携帯電話を持っているそうです。そんな携帯電話ユーザーの一人、スチュが突然巻き込まれたトラブル。マンハッタンの8番街53丁目にある公衆電話=フォーン・ブースを訪れたことから、スチュの悲劇は始まります。
スチュは広告代理店で働く業界人。言葉たくみにクライアントを操り、いつでも有利にビジネスを進めていく自信家でした。2台の携帯電話を使って別の取引先に交互に連絡、自分の利益を吊り上げていくなんてことはお手のもの。そんなスチュが、わざわざ公衆電話から連絡をするのはワケありの相手だけ。ある電話ボックスに入って、スチュが電話をかけたのは女優の卵、パムの携帯でした。
「なぜいつも公衆電話からなの?」
パムは疑問を持ちますが、スチュは適当にはぐらかし
「今夜、酒でもどう?」
と誘います。
「今日は演劇のクラスがあるの」
パムに断られると
「君のために予定を変えたのに」
と恩着せがましい態度。パムに断わられ、電話ボックスを立ち去ろうとした時、突然公衆電話のベルが鳴り出します。パムからのコールバックかもしれないと、ためらいながらスチュが受話器をとると、出たのは男でした。
「君を見ている。これからは俺に従え」
いつもの調子で相手を非難し、たたみかけるスチュ。
「よくないぞ、スチュ」
しかし男は、冷酷な態度を崩しません。
「俺に構うな!」
「私はパムも知っている」
不気味な男の言葉にあせり出すスチュ。単なるいたずらではないと思い始めます。
「これから、君の妻に電話をする」
男はスチュが既婚者でありながら、パムにアプローチしていることを知っていて、妻ケリーにそのことを話して謝罪しろと言ってきたのです。
「電話を切ったら、君を殺す」
スチュは自分の心臓に、ライフルの照準が当てられていることに気付きます。
電話ボックスの中で、男と会話を続けていくうちに、どんどん追い詰められていくスチュ。とうとう男のライフルが暴発し、スチュは犯人だと疑われるハメに……。
目撃者が騒ぎ出し、すぐに警察官がやって来ますが、スチュは電話ボックスを離れることができません。謎の男にスチュの運命は、握られてしまったのです。
警察に取り囲まれても電話をかけているスチュの不思議な姿に、見物人が集まってきます。そんな困り果てた姿を見て、男は喜んでいるよう。さらに男は、今すぐケリーとパムのどちらを選べと言い出しました。スチュを心配して、二人はいつの間にか現場に訪れていたのです。
パニック状態に陥るスチュを冷静に説得しようと試みるレイミー警部。そこでスチュは携帯電話を使って、脅迫されている今の状況を伝えようとします。謎の男の目的は何なのか? スチュは絶体絶命のピンチを切り抜けられるのか? 公衆電話と携帯電話を用いた巧みなストーリー展開に、緊迫しっぱなしの81分間です。
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