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「携帯で3D音響」技術、フュートレックが販売開始

携帯電話の着メロ/ゲームで、3D音響が実現するかもしれない。フュ―トレックは、松下電器の保有する3D音響技術のライセンスを受け、同技術を販売すると発表した。

 フュートレックは4月7日、松下電器産業の保有する3D音響技術「ハイパーサラウンドシステム」のライセンスを受け、携帯電話に特化した「3D音響 IP」(Intellectual Property)として販売を開始すると発表した。携帯メーカーや、携帯電話向け半導体ベンダーなどでの採用を目指す。

 ハイパーサラウンドシステムとは、反射音に対応した音響特性(HRTF)計算によって“モバイル機器でも音響スタジオのような広がりのある自然な再生音場が得られる”とうたう音響再生技術(2003年9月の記事参照)。携帯電話上では、着信メロディサービスやゲームアプリでの応用が期待される。


3次元音響再生の仕組み(2003年9月の説明資料より)

 フュートレックでは販売先企業に対し、システムLSIや単体LSIなどの設計ポリシーに合わせて技術提供を行う。APIを提供するほか、携帯電話に最適化できるよう、3D音響係数を調整できるツールも提供するという。

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