ニュース

家計調査による通信料、すべての年齢層で移動電話増、固定電話減に

総務省統計局がまとめた「家計簿からみたファミリーライフ」によると、平成15年には、すべての年齢層で移動電話の通信料が増え,固定電話の通信料が減り、60歳以上をのぞく年齢層で移動電話が固定電話通信料を上回っている。

 総務省統計局は、平成16年5月の家計調査を発表、その結果を含む最近の家計調査をもとに「家計簿からみたファミリーライフ」をまとめた。その中の「世代別に見た暮らしの特徴」で、「電話通信料」を取り上げ、解説している。

 それによると、平成12年と平成15年の世帯主の年齢階級別電話通信料の年間支出金額を比較すると、すべての年齢層で移動電話通信料が増え,固定電話通信料が減っている。特に50代の移動電話通信料は、平成15年は平成12年の3.2倍と大幅に増加が見られた。


世帯主の年齢階級別電話通信料の年間支出金額(全世帯)

 また、平成12年に移動電話が固定電話の通信料を上回っているのは30歳未満のみだったが、平成15年度には60歳以上をのぞくすべての年齢層で、移動電話が固定電話を上回った。

advertisement

 ここ数年で急激に普及した携帯電話およびPHSが、すべての年代に浸透し、逆に固定電話が使われなくなってきたことが、家計調査からも見て取れる格好だ。

 なお、平成16年5月の家計調査における1世帯当たり1カ月間の支出金額の全国平均は、移動電話通信料8398円、固定電話通信料4157円、インターネット接続料1508円。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.