三洋、携帯向けFM/AMラジオチューナーICを開発
三洋電機は、ワンチップのモバイル機器向けラジオチューナーICを開発し、サンプル出荷を開始した。同時に、「携帯電話用としては業界初」(同社)となるAMラジオチューナー用ICも開発、9月からサンプル出荷する。
三洋電機は8月2日、携帯電話を含むモバイル機器向けのラジオチューナーIC「LV24000PL/01PL/02PL」を開発し、サンプル出荷を開始したと発表した。同時に、「携帯電話用としては業界初」(同社)となるAMラジオチューナー用ICも開発、9月からサンプル出荷する。
携帯電話などにFMラジオを搭載する場合、チューナーシステムは小型化が求められる。しかし、ラジオチューナー用外付け部品はコイルやセラミック素子など数が多いため、これらをモジュール化すると容積を取るという問題があった。
三洋電機では、蘭Semiconductor Ideas to the Market B.V.との技術連携、および三洋独自のBi-CMOSプロセス技術や小型パッケージング技術を活用することで、外付け部品を必要としないワンチップのFMラジオチューナーIC開発に成功した。2004年第4四半期には月産50万個を見込んでおり、サンプル価格は1000円。
機能 | 製品名 |
---|---|
ラジオチューナー | LV24000PL |
ラジオチューナー+ソースセレクタ | LV24001PL |
ラジオチューナー+ソースセレクタ+ヘッドフォンアンプ | LV24002PL |
同社はまた、欧州のラジオ情報送信システムであるRDS(ラジオ・データ・システム)に対応した「FMラジオチューナー+RDSデモジュレータ」搭載の「LV24010PL」も開発。さらに、微小コイル1つだけを外付け部品にすればAM放送も受信できる「LV24100PL」を開発済み。これらは9月からサンプル出荷を予定しており、2005年第1四半期に月産50万個を見込む。価格は1200円。
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