5分で分かる今週のモバイル事情:8月7日~8月13日
ドコモとKDDIが解約後の番号通知を相互提供するというニュースが飛び出した。2006年の番号ポータビリティを控え、公約を実現した形。
ドコモとau、解約後の番号通知サービス相互提供
携帯電話を解約した後、新しい番号を通知するサービスが拡大する。これまで通知できる新番号には制約があったが、ドコモとKDDIは相互に、他キャリアの番号も通知できるサービスを9月1日から開始する(8月12日の記事参照)。
これにより、ドコモを解約してauに切り替えたり、auを解約してドコモに乗り換えた場合も、新しい電話番号を通知できることになる。電話番号が変わるから──とキャリアの乗り換えをためらっていたユーザーにとって、1つのチャンスとなりそうだ。
平成電電が広域無線LAN~自販機使って
平成電電とドリームテクノロジーズは、2005年末から広域無線LANサービスを開始する(8月12日の記事参照)。通信速度1Mbps以上で、定額制のデータ通信や将来的には携帯電話サービスも提供する予定だ。
この無線LANのアクセスポイントは、全国の自動販売機に設置する。同社は少なくとも10万カ所の自販機にアクセスポイントを設置する予定。半径500メートルを速度1Mbpsでカバーするという。全国人口カバー率96%のDDIポケットのPHSが、約16万局(セル半径は500メートル~2Kメートル)となっている。
夏のWIN端末、FeliCa端末続々登場
各キャリアの夏の新機種が出そろった。
KDDIは新WIN3機種の最後の1機種「W21SA」を12日から発売(8月12日の記事参照)。ドコモはiモードFeliCa対応のFOMA「F900iC」を7日から発売した(8月10日の記事参照)。
W21SAは、発売済みの「W21S」「W21K」と並びパケット定額制に対応。アプリケーションプラットフォームもBREWに対応するなど、同社のハイエンド端末となる。F900iCは、ドコモが今後5年のメインサービスとして期待を寄せるiモードFeliCaに対応した唯一のFOMA端末。
UWBチップセットに初の認可
米Motorolaの子会社が、米連邦通信委員会(FCC)から初のUWBの免許を受けた(8月10日の記事参照)。UWBは超広帯域を使い低消費電力で高速データ通信が可能な通信方式。同チップセットは近距離で110Mbpsの通信速度を持つという。
各社がUWBに注目しており、Wireless USBの通信方式としても採用されている(2月19日の記事参照)。
さて来週は?
各社夏休みのせいか、来週の発表などは少なめ。auの「W21SA」が20日、関東地区でも発売となる(8月12日の記事参照)。
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