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W-CDMA市場で覇権を握るか? 韓国メーカーCeBIT 2005(2/2 ページ)

世界の携帯市場へ進出を狙う日本メーカーだが、実際に世界でシェアを伸ばしているのは韓国メーカーだ。CeBIT会場でも、韓国各メーカーのW-CDMA端末が注目を浴びていた。

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 U8200は独T-Mobile向けで、2005年6月発売予定。U8100シリーズからの変更点として、W-CDMAとGSMの900M/1800M/1900MHz対応、内蔵カメラは1.3メガピクセルに画質アップした。また外部メモリスロットを新たに搭載、端末の小型化を維持するためTrans-Flashメモリを採用した。

 端末のサイズも若干小型化されている。同社のU8100シリーズはどちらかといえばW-CDMAのエントリーモデルという位置付けだが、U8200シリーズはカメラ画質と外部メモリを強化することでミッドレンジ以上の位置付けを狙っている。

 なお同スペックでドイツのオペレータO2向けに発売予定のU8210も参考展示出展されていた。

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U8200。T-Mobile向けで丸みを帯びたデザインや真っ黒なカラーリングが特徴。機能もアップしている



左は、現行最新機種のU8138、U8200。右は参考展示されていたU8210。O2向けで2005年5月発売予定。O2のロゴなどは入っておらず、端末デザインはまだ未定



既存のU8100シリーズの最新モデル、U8180(左)とU8150(右)。いずれもW-CDMA/GSM対応、VGAカメラ、内蔵メモリ24Mバイトなど、ほかのU8100シリーズと同じスペック。U8180は72和音と背面スピーカー搭載で音楽機能を重視、Hutchison3向けに発売予定。U8150はU8138のバリエーション違いモデルだ

現行モデルU8130の外装を金ピカにした展示品。日本人的には「??」なセンスだが、台湾や香港の記者などが発売の可否について担当者に真剣に質問していたのが面白かった



発売前の新機種も含め、展示されているW-CDMA端末は10機種にも及ぶ。訪れる来訪者もひっきりなしで、注目度は非常に高い

W-CDMA市場に参入するPantech

 Samsung、LGに次ぐ韓国3番手のメーカーPantechは、同社初となるW-CDMA端末を3機種展示していた。いずれも同社のGSM/CDMA端末とほぼ同サイズを実現しており、一見しただけではW-CDMA機とは見えない。いずれも年内の発売を目指しており、早ければ2005年後半にも最初のモデルがヨーロッパでお目見えする予定だ。

 GU-1000は折りたたみ型で、1.3メガピクセルカメラやBluetoothを搭載するハイエンドモデル。回転式のカメラをヒンジ部に備え、フラッシュも搭載している。外部メモリにはRS-MMCを採用した。

 GU-1100はアンテナレスのストレートタイプで端末上部にVGAクラスの回転式カメラを備える。外部メモリはTrans-Flash。エントリーモデルとして各国の通信キャリアに売り込みたいとのことだった。

 またPN-7000は、最近の韓国メーカーのGSM端末で主流のスライド式の小型端末。機能よりもデザインやサイズにこだわるユーザーを狙ったモデルで、VGAのツインカメラを搭載する。


GU-1000(左)は同社のハイエンドモデル。GU-1100(右)はシンプルなストレートスタイルで上部に回転式カメラを備える



PN-7000。いかにも最近の韓国メーカー製といったデザインで、このスライド式スタイルが最大の特徴
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