HDDに約1000曲――メディアラグが「G-BOOK ALPHA」向け音楽配信サービス
メディアラグは5月2日、「G-BOOK ALPHA」の音楽配信サービス「G-SOUND」に向けて音楽コンテンツの提供を開始した。カーナビ内蔵のHDDを利用した初の“オンデマンド・カーオーディオ”。エイベックスやポニーキャニオンなど30社が楽曲を提供している。
メディアラグは5月2日、トヨタ自動車のテレマティックスサービス「G-BOOK ALPHA」に向けて音楽コンテンツの提供を開始した。カーナビ内蔵のHDDを利用した、初の“オンデマンド・カーオーディオ”だ。
対応カーナビでは、アーティスト名などで楽曲を検索、購入できる。トヨタが提供する著作権保護技術「G-DRM」(G-BOOK Digital Rights Management)により、柔軟な価格設定が可能になった
G-BOOK ALPHAの音楽配信のシステムは、暗号化した音楽データ本体とライセンス(復号鍵)を分離して配信する、いわゆる「超流通」システム。対応カーナビの内蔵HDDには、あらかじめ1115曲の楽曲が暗号化した形でプリインストールされており、ユーザーは聞きたい楽曲のライセンスだけを通信機能を使って購入する仕組みだ。
有料のライセンスには、「無制限」(買い取り)と「試聴」の2種類があり、試聴の場合は、コンテンツによって「1日間」「7日間」「30日間」といった期限の異なるライセンスを用意する。ユーザーは好みの期間、料金を選択できるほか、購入前に約40秒間の無料試聴も可能だ(各曲3回まで)。
料金は、一日間で1曲30円から80円。無期限ライセンスの場合は100円から315円となる。また、複数の曲をセット(2-7曲)にした“コンピレーションパック”も多数用意する予定で、こちらは一日間の場合で60円から250円、無制限の場合は300円から1050円となっている。
楽曲は、エイベックスやポニーキャニオンなどレコード会社30社(5月2日現在)が提供する。ラインアップは、「幅広い年齢層に楽しんで頂けるよう、1970年代から1990年代までの洋邦楽ヒット曲中心に構成した」(同社)。このほか、さまざまな家族構成やドライブシーンを考慮し、ジャズやクラシックといった大人向けのジャンル、あるいはアニメや童謡などの子ども向けのジャンルも豊富に用意したという。なお、楽曲の一覧はG-SOUNDホームページで公表している。
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「守りたいのは命と車」~トヨタ新G-BOOKの狙い
事故時にユーザーが意識不明でもカーナビが自動的に消防に通報。道案内はセンターのオペレータと会話で目的地を設定できる。通信モジュールを組み込んだG-BOOK ALPHAでは、これらを月額1000円で利用できる。
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