携帯セキュリティに求められるもの:“スマート携帯”──SH902i 第2回
顔認証やメール、トルカのフォルダ別のロックなど、セキュリティへの配慮もSH902iが力を入れた部分。さらに、覗き見を防止する液晶も搭載している。
セキュリティを強化したのも「SH902i」の特徴の1つだ。新機能となるのが「セルフパス(顔認証技術)」。事前に登録した顔認証画像を使い、端末のロック解除を行う機能だ。顔認証自体は他社の携帯にも搭載されているが、SH902iも搭載に踏み切った。
メニュー画面の「設定」から「セキュリティ」を選び、「顔認証設定」を選択すると設定画面が開くので、そこで画像を登録する。画像登録画面では自動的にカメラが立ち上がり、自分の顔を撮影するわけだが、変な顔をしていたり横から見たり、「顔」がきちんと認識できない場合は撮影できない。
顔画像を登録したあとの利用法は簡単だ。端末ロック時など、暗証番号の入力が必要な場面で自動的にカメラが起動し、登録した自分の顔をカメラに向けると、すぐに認証される。カメラから多少離れた位置でも認証が行われ、しかも非常に高速。軽い気持ちでカメラに顔を向けるだけで認証されるので、思ったよりも簡単で、あっけないほど。正直なところ、暗証番号よりも手軽に感じたぐらいだ。
もう1つのセキュリティ機能としては、フォルダセキュリティも便利だ。これは、メールの送信/受信/未送信トレイといった各フォルダや、おサイフケータイで取得できる店舗情報などの「トルカ」の保存先フォルダに、それぞれ個別にセキュリティを設定できる機能。
例えば、会社からのメールは他人に見られたくない場合、そういったメールを1つのフォルダにまとめ、そのフォルダだけロックをかけることができる。振り分け機能を使えば、自動でメールを振り分けられるので手間も省ける。個別にセキュリティを設定できることで、全体の普段の使用でそれほど手間をかけず、必要な場面ではセキュリティを確保できる、というわけだ。
覗き見防止シールはもういらない
液晶に「DOLCE」で採用された視野角切り替え機能を備えた「ベールビューモバイルASV液晶」を搭載したのも、セキュリティの一種といえるかもしれない。側面からののぞき見防止を実現している。本体右側面上部にある視野切り替えボタンを押すだけで、視野角が切り替えるのも簡単だ。普段は広い視野角で利用し、電車の中など、のぞき見が気になる場面では素早く設定することができる。
また、マナーモードと連動させて視野角切り替えを有効にすることもできる。電車ではマナーモードにする必要があるので、それと同時に視野角が狭まり、自動的にのぞき見が防止されるわけで、このあたりも“カシコイ”ゆえんだ。
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提供:シャープ株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年12月31日
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