前日の夕方6時から並ぶ人も──「W-ZERO3」の当日販売分に60人
ウィルコムの「W-ZERO3」発売日を迎えた朝、新宿ヨドバシカメラのマルチメディア館前には、当日販売分を求めて約60人が列を作った。同店では開店を30分早めて対応にあたった。
ウィルコムの「W-ZERO3」発売日を迎えた14日朝、新宿ヨドバシカメラのマルチメディア館前には、当日販売分を求めて約60人が列を作った。
行列先頭の男性は、13日の夕方6時から並び始めたという。厳しい寒さの中、約10人が徹夜で並んで発売日の朝を迎えた。
なお新宿ヨドバシカメラマルチメディア館は、通常9時30分の開店を30分早めて申し込み受付を開始。「こんなことは異例。めったにないこと」(新宿ヨドバシカメラスタッフ)。事前予約受付終了後も、「当日、何時から並べば買えるのか」「どこに並べばいいのか」といった問い合わせが多数寄せられ、ユーザーの熱意に驚かされたという。
W-ZERO3の投入を契機に法人営業を強化
8時頃にはウィルコム執行役員コンシューマ営業本部長の土橋匡氏も店頭に駆けつけ、早朝から並ぶ人々を気遣う姿が見られた。W-ZERO3の予想を超える反響に大きな手応えを感じているといい、年度内10万台とする販売目標の上方修正について聞かれると「並んでくださっているITリテラシーの高い方々に加え、どれだけビジネスユース(法人市場)で反応していただけるかがポイント。ただ予想以上の反響であることは確かで、前向きに検討したい」と話した。
「固定でイントラネットを構築しているところに、ワイヤレスでアクセスできるW-ZERO3は向いている。コスト面の問題などでノートPCの導入が難しかった企業から、W-ZERO3を検討したいというアプローチもある」(土橋氏)など、既に企業からもW-ZERO3の導入に関する問い合わせが寄せられていると土橋氏。単体利用だけでなく、Microsoft Exchange Serverやシトリックスのモバイルソリューション(11月29日の記事参照)、インテリシンクのモバイル環境統合ソリューション(10月24日の記事参照)との組み合わせでも威力を発揮できるとし、W-ZERO3の投入を契機にさらに法人向け営業を強化したい考えだ。
今後の「WILLCOM SIM STYLE」端末の開発については、「楽しく使えて時間を有効活用できるような、ライフスタイルに組み込まれるものを開発したい」と説明。モジュールを使った開発を促進するための「WILLCOMコアモジュールフォーラム」(7月7日の記事参照)も立ち上がりが間近だといい、「いろいろな業種の方々にご参加いただくことで、通信を活かしたコミュニケーションの可能性が広がる」と、アピールした。
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