進化する韓国の携帯アクセサリー:韓国携帯事情(2/2 ページ)
韓国では、携帯本体だけでなくアクセサリーにも高機能なものが増えてきた。決済機能を持つカードやBluetoothヘッドセットなど、進化するアクセサリー事情をリポートする。
韓国市場でもBluetoothが流行の兆し
これまでBluetoothの利用がそれほど多くはなかった韓国だが、ワイヤレスで機器同士を接続できる便利さから、少しずつではあるが関心が高まっている。それとともに対応製品も増えてきた。
韓Samsungは、通話に利用できるBluetoothヘッドセット「WEP150」を発表している。これを装着すれば電話の発着信および通話が可能となり、発信時は最後にかけた電話番号にかけられる。
ちなみにSamsungといえば韓国ではMP3プレーヤーの「yepp」ブランドが有名だが、AnycallブランドのMP3プレーヤー「SBH300」も発売されており、これはBluetooth対応の端末となっている。
韓LGではBluetooth対応リモコンを販売している。MP3専用チップを内蔵し、質の高い音で音楽を楽しめる「LG-LP3900」(LG Telecom)に対応したこのリモコンでは、MP3プレーヤーの操作だけでなく電話の発着信、電話番号検索、SMS確認などができる。
今後成長が見込まれる韓国のBluetooth市場に、対応製品を本格的に投入する動きもある。LG商社はモバイルハンズフリー製品を展開している「Jabra」と提携し、Bluetoothヘッドセットなどの販売を開始すると発表した。
ここで発表されたのは、デンマークのデザイナー、Jacob Jensen氏が、Jabraのためにデザインしたもので、ヘッドセットの「Jabra JX10」「Jabra BT620s」および、ステレオUSBアダプターである「Jabra A320s」の3製品だ。
Jabra JX10は片耳にかけて、Jabra B620sは両耳にはめて使用する。またJabra A320sは、Bluetoothに対応していないPCやPDAなどの機器に接続し、Bluetoothヘッドセットなどとの交信が可能なようにするアダプタだ。
LG商社は、韓国における2006年のBluetooth市場が、170万台にまで成長すると予測している。Bluetooth市場をめぐる各社の争いの火ぶたが切られた今年、好奇心旺盛な韓国ユーザーがこれをどこまで受け入れるのか注目だ。
佐々木朋美
プログラマーを経た後、雑誌、ネットなどでITを中心に執筆するライターに転身。現在、韓国はソウルにて活動中で、韓国に関する記事も多々。IT以外にも経済や女性誌関連記事も執筆するほか翻訳も行っている。
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