「すべての人に3Gを」──低価格W-CDMA端末「Nokia 6151」:Nokia Conection 2006
フィンランドのNokiaが6月19日に発表した「Nokia 6151」は、GSM端末のユーザーにもアピールする普及価格帯の3G端末だ。
6月19日にNokiaが発表した「Nokia 6151」は、価格の安さを武器にしたW-CDMA端末の戦略製品だ(6月19日の記事参照)。必要十分な機能も備えており、GSMユーザーのW-CDMAへの移行を本格的に後押しする端末といえそうだ。
Nokia 6151は“3G for everyone”(すべての人に3Gを)というコンセプトに基づいたW-CDMA端末。これまでのW-CDMA端末は“高価”あるいは“高機能”な端末が多く、ユーザーが気軽に購入できるものが少なかった。しかしNokia 6151は240ユーロ(約3万5000円)とW-CDMA端末としては低価格で、同機能のGSM端末と比較しても十分競争力のある端末となっている。
GSM端末と変わらぬサイズと操作性を実現
Nokiaの伝統的なストレート形状をしたNokia 6151は、サイズが108×47×19ミリ、重さも98グラムとW-CDMA端末としては小型軽量の部類に属する。またユーザーインタフェース(UI)はNokia Series 40を採用しており、既存の同社製GSM端末と同様、簡単に操作できる。ボディーカラーはブラック、パールホワイト、オレンジ、ライトブルー、ライムグリーンの5色が用意され、落ち着いた色からカラフルなものまで、ユーザーは自分の好みに合わせて端末を選べる。また本体前面の外周を飾るクロームコーティングが高級感を醸し出すとともに、背面は落ち着いたつや消し加工が施されており、全体的に上品なイメージに仕上がっている。
低価格ながら十分な機能を搭載
対応する周波数はW-CDMA(2100MHz)及びGSM900/1800/1900MHzの4バンド。パケット通信はW-CDMAに加えEDGE、GPRSにも対応している。低価格端末のためディスプレイサイズは128×160ピクセルと小さいが、メガピクセルカメラ、音楽再生、FMラジオ、Bluetoothなど十分な機能を備えている。内蔵メモリは30Mバイトで、外部メモリにはmicroSDカードを採用している。
またディスプレイのメニューはNokia伝統のグリッド表示と3×3のアイコン表示が切り替えられる。待受画面はS60プラットフォームベースの端末で採用されている「Active Standby Screen」を表示可能で、メニューキーを押さずに各機能を呼び出せるショートカットから、音楽再生、FMラジオ、スケジュール機能などに直接アクセスすることが可能になっている。
発売は2006年第3四半期で、ヨーロッパや中東などのW-CDMA市場に投入される予定とのこと。
UMTS(W-CDMA)とGSMモードの切替も可能(左)。メニューはアイコンのグリッド方式も選べる(中)。Active Standby Screenを用いれば、で待ち受け画面から直接各機能を呼び出すことが可能だ(右)
名称 | Nokia 6151 |
---|---|
サイズ(高さ x 幅 x 厚み) | 108×47×19ミリ |
重さ | 98グラム |
対応システム | W-CDMA(2100MHz)、GSM 900/1800/1900MHz |
EDGE、GPRS | |
UI | Nokia Series40 |
連続通話時間 | GSM約4.5時間、W-CDMA約3.5時間 |
連続待受時間 | 250時間 |
ディスプレイ | 26万色128×160ピクセル TFT液晶 |
カメラ | 有効画素数130万画素 |
外部メモリ | microSD |
その他の機能 | FMラジオ、Bluetooth、赤外線、フライトモード、MPEG4/MP3/AAC再生 |
カラー | ブラック、パールホワイト、オレンジ、ライトブルー、ライムグリーン |
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