写真で解説する「M702iS」(2/2 ページ)
アルミの外装とステンレスシートキーを搭載したモトローラ製の「M702iS」は、海外で高い人気を誇るRAZRをベースにしたFOMA最薄の端末だ。
ここまで見てきて、ACアダプターをどう接続するのか疑問に思った読者は鋭い。FOMA用の共通ACアダプターが接続できる端子は、端末上には用意されていないのだ。ではどうやって充電するかというと、パッケージに付属している専用の変換コネクタを用いて左側面にあるmini USB端子に接続する。少々イレギュラーな対応となってしまったが、専用のACアダプターを必要としない点は評価できる。ちなみにmini USB端子にケーブルを接続し、PCなどとつないで充電することも不可能ではないが、ドコモは動作保証はしないという。
ユーザーインタフェースは日本仕様に
海外メーカー製の端末というと、ユーザーインタフェースにクセがあり、使いにくいのではないかという懸念をどうしても抱いてしまうが、M702iSは基本的にドコモの仕様に準拠しており、国内メーカー製の端末と比べても、それほど違和感はない。確かにメニューやアイコンの一部には海外メーカーらしさも感じられるものの、メニューを開いたときに現れる項目や、iモード利用時の機能メニューやサブメニューなど、基本的な部分はほぼ同じだ。
日本語入力システムにはAdvanced Wnnを搭載しており、予測変換を利用した文字入力に対応している。国内メーカー製端末と比べて極端に日本語の入力がややこしかったり、変換効率が悪かったりすることはない。ただ、文字の入力過程での画面表示は独特で、変換候補を選ぼうとすると入力中の文字列が薄くなり、変換候補だけが画面上で濃く表示される。確定すると表示はまた元に戻るのだが、変換候補をウィンドウ内に表示し、その中で選択するのが一般的であることを考えると、慣れが必要だと感じた。
なお日本語入力システムとは別に、モトローラ独自の英語の予測変換機能を搭載しているのは興味深い。日本語の入力と同じように、入力したアルファベットを元に次々と単語の候補を表示してくれるため、英文が効率よく入力できる。オートスペース入力やオート大文字変換といったユニークな機能も持っており、英語のメールを作製する機会が多い人は重宝するだろう。
このほか、ユニークな独自アプリとしては、ワールドクロックも挙げられる。世界中の205都市の中から任意の3都市が選べ、この3都市の時刻を1画面に表示できるほか、瞬時に時刻を切り替える機能などもある。海外出張が多いユーザーなどに便利な機能だ。自動時刻補正や自動時差補正機能なども搭載する。
英和、和英、国語の3種の電子辞書も標準搭載している。英和は4万語、和英が3万7000語、国語が4万2000語を収録しており、分からない単語があった場合などに携帯で手軽に検索できる。
機能・スペック | M702iS |
---|---|
iチャネル | ○ |
FOMAプラスエリア | ○ |
パケット通信中のテレビ電話切り替え | ― |
フルブラウザ | ― |
外部メモリの最大対応容量 | microSD(最大1Gバイト) |
おサイフケータイ | ― |
プッシュトーク | ― |
着もじ | ― |
おまかせロック | ― |
電話帳預かりサービス | ― |
カメラのオートフォーカス | ― |
着うたフル | ― |
音楽再生(ノンセキュア) | ノンセキュアAAC |
音楽再生(セキュア) | ― |
バイオ認証 | ― |
通話からのテレビ電話切り替え | ― |
QRコードリーダー | ― |
自動時刻補正 | ○ |
iアプリ容量 | 300Kバイト(本体:100Kバイト/スクラッチパッド:200Kバイト) |
キャラ電 | ○ |
セキュリティスキャン | ○ |
トルカ | ― |
メールの圏内自動送信 | ― |
着メロ和音数 | 64和音 |
ポケベル入力 | ― |
OS | 自社製 |
マクロ切り替えスイッチ | ― |
コンテンツの外部メモリ移行 | ― |
バイリンガル | ○ |
3G国際ローミング | ○ |
1.7GHz周波数帯対応 | ― |
デコメール署名 | ― |
赤外線 | ○(リモコンアプリ非対応) |
Bluetooth | ○ |
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