写真で解説する「W-ZERO3[es]」 (3/3 ページ)
縦に持つとストレート端末風、横に持つとフルキーボードが使えるPDA風……最新のW-SIM端末「es」は、従来のW-ZERO3に感じた不満をことごとく解消した意欲作に仕上がっている。
ワンセグ、無線LAN、Bluetooth、プレゼンテーション出力をサポートする周辺機器
八剱社長によれば、「esには“extended specifications”という意味もある」という。本体に搭載していない機能も周辺機器でサポートする、というのが基本思想だ。
esは無線LANやBluetooth機能を内蔵していないため、それぞれUSB接続の専用アダプタを発売する予定だ。また、USB接続の外付けワンセグチューナーをピクセラが提供する。ピクセラによれば、すでに富士通のノートPC「LOOX」用に提供しているユニットと同じものとのことで、データ放送やEPG(電子番組表)機能を割愛し、テレビの視聴に絞ったものになるという。価格や発売時期などの詳細はこれから発表される。
また、esはUSBホスト機能に対応しており、後日アイ・オー・データ機器から発売予定の変換アダプタを介すことで、一般のPC向けUSBデバイスを接続できるようになる。こちらも正式な製品発表は7月中旬の見込みだが、価格は2000円程度になるという。接続を確認した周辺機器については、発売後にウィルコムのサポートページで掲載していく予定だが、「基本的には、Windows Mobileがドライバをサポートするものであれば接続できる。例えばUSBキーボード、USBメモリといったデバイスは標準で接続できる見込みだが、例えばマウスはWindows Mobileが対応していないので接続できない」(説明員)という。専用周辺機器という形で、esと接続できるデジカメやプリンタ(会場ではペンタックスのモバイルプリンタが展示されていた)といった製品も今後登場する。
もう1つ、「W-ZERO3ユーザーから強い要望があった」(八剱氏)ということで発売を予定しているのが、表示画面をプロジェクターなどに出力するためのプレゼンテーションアダプタだ。シーエフカンパニーから「プレゼンテーションアダプタ PitchDUO」という製品が発売される。
PitchDUOはesなどPDAをUSBで接続して利用する機器で、1024×768ドットまでの解像度をサポートする。なお、発表会のプレゼンテーションは、esからプロジェクタに出力して行われていた(7月4日の記事参照)。シーエフカンパニーによれば、esだけでなくW-ZERO3でも利用できるようだが「接続確認をまだ行っていないので、プレゼンテーションアダプタが従来のW-ZERO3(W003SH/W004SH)でも使えるかどうか今の段階でウィルコムとしてはコメントできない」(ウィルコム)という。
型名 | WS007SH(B)/(W) |
---|---|
OS | Windows Mobile 5.0 software for Pocket PC 日本語版 |
CPU | Intel PXA270 416MHz |
ディスプレイ | 640×480ピクセル、2.8インチ6万5536色 モバイルASV液晶(タッチパネル/バックライト付) |
メモリ | フラッシュ 128Mバイト(ユーザーエリア約60Mバイト)/SDRAM 64Mバイト(ワークエリア) |
通信機能 | PHS(W-SIM)対応 |
カードスロット | mini SDカードスロット×1、W-SIMスロット×1 |
接続端子 | USBポート(miniAB)、イヤフォンマイク端子(平型) |
連続通話時間 | 約7時間 |
連続待受時間 | 約500時間(電波状態ランプ消灯時)、約300時間(電波状態ランプ点灯時) |
内蔵カメラ | 有効約131万画素 |
日本語入力システム | ATOK、MS-IME |
サイズ | 約56(幅)×135(高さ)×21(厚さ)ミリ |
重さ | 約175グラム(スタイラスペン、充電池含む) |
主な付属品 | W-SIM、USBケーブル、ACアダプター、ソフトケース |
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