写真で解説する「BlackBerry 8707h」 (2/2 ページ)
米国&欧州ビジネスマン必携デバイスの「BlackBerry」を、ドコモが法人向けに展開する。今回導入される端末BlackBerry 8707hとはどのような端末で、何ができ、何ができないのか。写真で紹介する。
端末は日本語化されていないが、日本語表示は可能
上記の通り、PC用メールを携帯メールのようにプッシュで自動受信できるのが大きな特徴。POP3/SMTPメールのほか、マイクロソフトのExchange ServerやLotus Domino、Novell GroupWiseといった法人向けのグループウェアメールサービスも利用できる。メールソフトはRIM独自のものを搭載している。添付ファイルにも対応しており、Word、Excel、PowerPoint、PDF、JPEGなどのファイルの閲覧が可能。ZIPファイルの自動解凍機能も備えている。
日本語のメールは表示できるが、デフォルトでは2バイト文字の入力はできない。日本語を入力したい場合は、NTT DoCoMo USAが提供している「Namimail」を利用する。
メールソフトのほか、スケジューラ、アドレス帳もサーバと自動同期が可能。日本語の表示ができるが入力ができない点もメールソフトと同様だ。PC用サイトを閲覧できるフルブラウザを搭載しており、iモードは利用できない。ブラウザもRIM独自のもので、日本語表示に対応している。なお、BlackBerry用にパケット定額の料金コースは用意されていない。
RIM製品部門副社長のジョー・カチ氏は「世界中に600万のBlackBerryユーザーがいるが、日本では使うことができなかった。しかしこれからは日本でもBlackBerryが利用できるようになる」と述べたが、今回発表されたソリューションで利用できる端末は、ドコモが販売したBlackBerry 8707hのみ。ドコモ法人営業本部の松木彰氏は「コーポレートだけでなく、将来的には(ASPなどのサービスを提供することによって)ビジネスコンシューマにも展開したいと考えている」とコメントしたが、スケジュールは未定。日本で海外から持ち込んだBlackBerry端末が利用できるようになるには、まだ時間がかかりそうだ。
逆にBlackBerry 8707hを海外に持ち出した場合は、ドコモのローミングエリアであれば利用できる。「ドコモのローミングエリアは、現在音声通話が145カ国、データが85カ国。海外を飛び回るビジネスマンも困ることはないだろう」(松木氏)
フルキーボードを搭載した携帯端末は増えつつあり、企業メールが受信できるソリューションもBlackBerryだけでなくなってきている。ドコモでも7月31日から、Windows Mobile搭載端末の「hTc Z」を法人向けに販売している(7月18日の記事参照)。「BlackBerryしかやらないとか、Windows Mobileしかやらないとか、そういうことはしない。お客様に選んでもらえるように、ドコモとしてはいろいろな選択肢を用意することが大事だと考えている」(松木氏)
仕様・スペック | 概要 |
---|---|
サイズ | 約110×69.5×19.5ミリ |
重さ | 約139.8グラム(電池パックを含む) |
連続待受時間(静止時) | 3G使用時:約400時間、GSM使用時:約400時間 |
連続通話時間 | 3G使用時:約165分、GSM使用時: 約300分 |
通信方式 | 3G(W-CDMA)、GSM/GPRS |
ディスプレイ | 320×240ピクセル、6万5000色以上 |
外部接続機能 | BluetoothR Ver.2.0(Headset,Handsfree,Serial Profile)mini USBコネクタ(USB 2.0) |
カメラ機能 | ― |
日本語 | 非対応(ただし、メール、ブラウザでの閲覧は可能) |
内部メモリ | RAM:64Mバイト(フラッシュ) |
入力機能 | QWERTYキーボード、トラックホイールなど |
主なアプリケーション | メーラー、アタッチメント・ビューアー、スケジューラ、アドレス帳、メモ帳、計算機、ウェブ・ブラウザ |
付属品 | トラベルチャージャー(ACアダプタ)、USBケーブル、スタンダードバッテリー(電池パック)、ヘッドセット(イヤホンマイク)、ホルスター(キャリングケース) |
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