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“ほぼ全部入り”のハイスペック携帯。それならカメラの出来はどう?──「W52T」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/4 ページ)

“ほぼ全部入り”が特徴のハイスペック端末「W52T」。カメラ機能もAF付きの有効324万画素──とauの春モデルの中で最も高いスペックとなっている。というわけで、その写りはどうか、使い勝手はどうか。3インチのワイドVGA液晶とともに早速検証していこう。


黄色い象のすべり台

あずまや

 いつもの黄色い象のすべり台とあずまや。

 まとまった写りではある。ただし、(天候が薄曇っていたので仕方ないところなのだが)今ひとつ色に艶やかさがないのが残念だ。特にあずまやの作例を見ると、“緑”がくすんで見える。また、ディテールの表現力も、有効324万画素ならばもう少し頑張ってほしいところだが、どうだろう。このくらいあれば問題はないかなというレベルともいえるだろうか。


三重の塔

菜の花畑と煙突

 では晴れ間ならどうか。三重の塔の作例は、ちょうど日差しがいい方向から当たってくれたおかげで緑も青空もシャキッと撮れた。いつもこのくらいの出来だとうれしい。

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 菜の花畑と煙突の作例は縦位置で撮ってみた。縦位置で構える場合は、液晶を開くと持ちやすい。[EZ]キーでAFロック、中央の[決定]キーがシャッターになる。

 ではそのほかの作例を見ていこう。


のら猫

 のら猫を地面スレスレのローアングルで撮影。枯れ葉の色が、特に周辺になるに従ってくすんでくるのが気になるが、それ以外は悪くない。


大量の招き猫

 こちらは大量の招き猫。逆光だったがきれいに撮れた。

 次は近距離のマクロ撮影を。


温室のポインセチア

菜の花

シモクレンのつぼみ

 左から順番に、温室のポインセチア、菜の花、シモクレンのつぼみを撮った。

 W52Tは通常のAFでマクロ域(だいたい10センチほど)から遠方までピントが合うので、たいていのシーンに対応できるのがよい。本機には“マクロ固定”という設定項目もあるが、こちらはレンズ前10センチ付近にピントを固定する仕様となる。ちなみに80センチから無限遠に固定する“遠景固定”という項目もある。ガイドでは「オートではピントが合いにくい場合や、ピント合わせの時間の省略時に使用してください」とあり、普段はそれほど使わなくてもよいと思われる。

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