ソフトもプラグインもいりません──マピオンとキャドセンターが携帯向け3D地図の実証実験
ソフトウェアやプラグインを入れる必要なく、モバイル端末上で3D地図を利用できる──。サイバーマップ・ジャパンとキャドセンターが、携帯向け3D地図サービスの実証実験を開始した。
サイバーマップ・ジャパンとキャドセンターは、3Dのデジタル地図を専用ソフトやプラグインなしに表示可能にする新技術を、モバイル向け製品として商品化するための実証実験を開始する。
両社は、三次元地図画像をHTTPベースでリアルタイムに生成するサーバレンダリング型3D地図配信ソフト「UrbanViewer ImageServer」と、サーバに対する大量リクエストを、負荷分散し制御する三次元地図画像配信サーバを共同で開発。この技術により、従来は専用ソフトやプラグインを利用する必要があった三次元の街並みのウォークスルーを、一般のWebブラウザでも閲覧可能となった。
PCとモバイルとの連携にも対応し、PCで選択した地図情報を携帯電話などに転送して利用できる。PCと同じクオリティの3D地図を確認しながら、目的地までのナビが可能になるという。
今回の実証実験では、すでに公開中のPC版インターネット地図情報サービス「マピオン」内に設置された「Mapion Labs」で、モバイル展開が見込めそうな観光、不動産、防災の分野をはじめ、ショッピングサイトなどのポータルサイトでの利用の可能性を探りながら商品化を目指すという。
モバイル版の実証実験サイトは3月20日にオープン。利用者は3次元地図つきの地図の作成、作成した地図のメール、QRコードによる携帯電話への転送が行えるほか、携帯電話で3次元地図を動かし周辺を確認することなどができる。
対象エリアは銀座で開始し、今後約半年間をかけて、渋谷、新宿、品川駅構内の一部と対応範囲を広げて公開する予定だ。
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