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累計1000万台のらくらくホンシリーズ、人気の裏に「ジミだが必須」の高度な技術(2/2 ページ)
自分に安心、相手にも優しい──。人気シリーズ“らくらくホン”の新機種「らくらくホンIV」は、携帯電話の基本「見る、聞く、話す」を徹底追求した数々の先端技術で支えられていた。
携帯全般にも標準で搭載してほしい「聞きやすさ」への技術
らくらくホンIVは数々の「聞きやすさ」や「話しやすさ」に対する独自の音声技術も採用する。
- 周囲の雑音を除去する「ノイズキャンセラ」(受話)
- 無指向性マイクと指向性マイクの2種類を活用する「ダブルマイクノイズキャンセラ」(送話)
- 雑音を検出して補正することで相手の声の明瞭度を向上させる(はっきりボイス)とともに、相手の声が全体的に小さい場合に音量を上げて聞き取りやすくする技術を組み合わせた「スーパーはっきりボイス」(受話)
- (会議中や大声を出せない場所など)自分の声が小さい場合、送話音量を上げて相手に聞き取りやすい音声に補正する「はっきりマイク」(送話)
- 同社の音声伸張技術を用いて、聞こえる声色は同じながらゆっくり聞こえる「ゆっくりボイス」(受話)
などを搭載し、これらを自動的に、ユーザーに気づかせないほど自然に制御するのが大きな特徴だ。
そのほか、新たに搭載するGPSを活用した位置情報通知機能や、音声認識技術も取り入れたナビゲーション機能、自動的に明るさ補正や手書きメモの歪みを補正するカメラ機能など、「しんせつ」「かんたん」「見やすい」「あんしん」の機能も多く用意する。
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また、富士通はこのらくらくホンIVを始めとする今後の携帯製造に向け、生産能力を大きく増強した。
同社栃木県・那須工場の生産体制を80万台(2007年4月は60万台体制)へ大幅に強化するとともに、リスク分散やBCM(Business Continuity Management:万一の災害や有事の際も事業を継続していくための手法、手段)の視点から生産拠点のマルチ化も同時に行い、グループ会社 富士通周辺機(兵庫県 明石市)の20万台生産体制も構築。合計で100万台/月の生産能力を確保する。同社はこの増強により、らくらくホンIVの“9月の敬老の日需要”や、その後の2007年冬商戦向けモデルなどによる生産台数の増加にも対応できるとしている。
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写真で解説する「らくらくホンIV」
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